暁 〜小説投稿サイト〜
龍が如く‐未来想う者たち‐
冴島 大河
第一章 刑期中の悲報
第四話 交換条件
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「俺は宮藤を一切信じとらん。もしかしたら桐生の居場所を知っとるなんて嘘かもしれんやろ」


少しの沈黙の後、真島は宮藤に背を向ける。
踏ん切りがついたのか、その顔に迷いは無かった。


「悪いが、ワシは6代目の下以外つかんって決めたんや。それにワシがこんなことして桐生ちゃんが助かるのも、桐生ちゃんは望んどらんかもしれん」
「交渉決裂……ですか」
「せやけど、ワシはまだ桐生ちゃん助ける事を諦めたわけちゃうからな」


いつもの、狂気混じりの顔に戻る真島。
だがそれに臆することなく、宮藤は笑みを浮かべる。


「今回は引かせていただきます。ですが、俺も真島さんを諦めてはいませんからね」


宮藤が公園を去ろうとした入れ替わりで、数人の男が公園に入ってくる。
全員の胸に付いている、宮藤組の代紋。
交渉がダメなら、力づくでもという事だろうか?


「ちっ、面倒くさい事するのぅ」
「俺には、丁度いい肩慣らしだ」
「言うやないか。ほんなら行くでぇ!!」


その場が片付くのに、5分も時間はいらなかった。
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