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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 @
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った8人の部下だけでブリザードと氷雪気候を巧みに利用して生還したのであった。
これが認められて一時期陸戦隊に所属したこともあったが本人の希望で補給部隊に戻ってきた。
補給部隊指揮官としての腕前は一級品であった。
そうしたこともあって将官昇進も間近と思われた時に起きたのがヘンシェル攻防戦であった。
当時大佐:オリオン星系軍司令部第4部(後方支援部)部長であったマーカス大佐はヘンシェル星系が攻撃された時点で帝国軍の意図を見抜き当時オリオン星系軍司令官アベル・リューリック少将に申告したが却下されてしまった。
結果として、ヘンシェル星系軍は壊滅
オリオン星系軍も甚大な損害を受けた。
そうしたこともあり司令部全員が降格、減給等の処分を受け大佐も例外なくそれに引っかかり中佐降格の上、半年間予備役中佐となり国防委員会付士官に左遷された。
しかし、エル・ファシル奪還作戦時第100後方支援連隊の連隊長が奪還作戦時に戦死したため指揮官がいなかった。
そうしたことと当時副連隊長であったケン・ロドリゲス少佐が大佐の士官学校教官時代の教え子ということもあり連隊の指名を受けて連隊長になったそうだ。
それから奪還作戦後のエル・ファシルにおける後方支援任務のみならず民間への援助、インフラ設備構築、災害援助さらに治安維持までもになった名連隊長である。
私たちは連隊司令部に入るなり大佐に敬礼して事情を話すと大佐は
「うむ。ご苦労
通信小隊は3階にいるので連携して行ってほしい。」
私は敬礼を返してさっそく作業に取りかかった。
通信小隊と連携し通信を通すまでには15分もあれば十分であった
通信小隊の小隊長ゴードン・シュリーマン予備役少尉が
「通信いきます。
3,2,1 開きます!」
と言ってコックをひねった瞬間に私も長距離無線のコックをひねった。
次の瞬間に雑音とともに司令部の無線とつながった
私は即座にベイ中佐を呼び出した
「司令部応答願います」
中佐−「こちら司令部。感度良好。そちらの状況送れ」
私−「了解。こちらシュレジェン駐屯地。第100後方支援連隊の損害軽微です。駐屯地設備・弾薬ともに良好です。どうぞ。」
中佐−「了解した。残るの指示は追って連絡する。通信終わり。」
どうやら第100後方支援連隊はよくやっているようだった。
さすがマーカス大佐といったところか
私はその後マーカス大佐の指揮下に入り防御市街地戦闘に加わることとなった。
帝国軍は何派にもわたる攻勢をかけておりそのたびに逆撃と強襲で撃破していた。
たった今その7派目の攻撃が開始された。
わたしたち第10野戦憲兵小隊は帝国軍の足止め部隊として前線の最前線にいた。

0500時
あたりはまだ暗い
こんな時に限って雨が降っている
遠くのどこかで迫撃砲と銃撃音が聞こ
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