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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-C移ろいゆく季節〜Sie ist ein Ritter〜
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の視線を受けるルシルが可哀想になってきた。

「『そうね!』・・・ささ。いつまでも外に居ないで、家の内に入りましょう! ルシリオン君、改めていらっしゃい!」

そうしてわたし達はエントランスホールに入って、「お帰りなさいませ、お嬢さま。いらっしゃいませ、ルシリオン様」女中たちから挨拶を受ける。わたしは、義理の姉にあたる双子のルーツィエとルーツィアに「夕ご飯まであとどれくらい?」って確認。

「「いつでもご用意できるよ」」

双子らしく声がハモる。でももう準備が出来てるんなら、今から模擬戦は出来ないか。しょうがないって諦めて、「父様たちは先にどうぞ。わたし、着替えてきます」父様たちに、先にダイニングへ行っていてくれるように伝えてから、わたしは自室へ。
そこで局の制服から普段着のワンピースに着替え、「お待たせしました」ダイニングに入って、すでにテーブル席に着いてる父様と母様、そしてルシルに挨拶。ダイニングテーブルは全長5mほどの長テーブルで、上座の両側に父様と母様が座ってるんだけど・・・

「ちょっと母様! なんでルシルの隣に座ってるの!?」

母様のすぐ隣にルシルが座ってた。普通こういう場合、母様は父様の隣で、いま母様が座ってる席にわたしが着くべきじゃないの?

「だってぇ〜」

「だってぇ〜、じゃないよ! 母様は父様の隣! で、わたしがルシルの隣! それで良いじゃない!」

「イリスがこわ〜い♪ うふふ〜♪」

良い歳した母様が甘ったるい声でルシルの左肩に両手を置いてもたれ掛ったから、「もう、母様!」わたしはプンスカだよ。見てよ、母様。父様の機嫌が急降下だよ。それ以上のスキンシップは父様の胃にダメージが行くし、それに何よりルシルの心証が悪くなっちゃうよ。

「イリス。私の隣で良いじゃないか」

「嫌! 父様の隣じゃなくてルシルの隣が良いの!」

「っ!! そ・・・そうか・・・。私の隣は嫌か・・・。これがかの有名な反抗期・・・」イジイジ

「こらぁ〜、イリス。お父さん、ヘコんでいじけちゃったじゃないの〜」

「元はと言えば、母様の所為だからね!」

今日1日でどれだけ怒鳴ればいいんだろ、わたし。とまぁ、そんなこんなで、わたしはルシルを家に招くことが出来たんだけど、もうストレスで胃が痛むよホント。ルシルにもなんかゴメンねって謝りたくなる晩餐だったけど、美味しかったし、楽しかったよ、って言ってくれたことには最大限の感謝をしたいって思った。

「――それじゃあ、1戦、よろしくお願いします!」

「ああ! 行くぞ、シャル!」

そして、夕ご飯の後に2時間の休憩を挟んだわたしとルシルは、闘技場で模擬戦を行った。ていうかさ・・・

「頑張れ〜! ルシリオンく〜ん!」

「ちょっ! 娘の応
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