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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-C移ろいゆく季節〜Sie ist ein Ritter〜
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教会騎士団内での試験のことだ。騎士団にも昇進や昇格試験がある。普通に見習い騎士、そして見習いを終えて各部隊に正式に所属。これはわたしもクラリスも、ルミナやフィレス、セレス達だって通った道だ。
んで、ここから進路が2つに分かれるわけだ。1つは班長→分隊長→隊長と、騎士隊内の役職を上げる昇進試験。1班5人を束ねる班長、5班25人を束ねる分隊長、1部隊50人を束ねる隊長、みたいに。そしてもう1つが・・・
「約束・・・」
「え? まさか、忘れてないよね・・・?」
「あ、ううん、もちろん憶えてるよ、当たり前じゃん」
「私、イリス、トリシュ、アンジェリエ、この4人で、先になっちゃったルミナのようにパラディンになろう」
「うん。わたしがシュベーアトパラディン、クラリスはレイターパラディン、トリシュはボーゲンパラディン、アンジェはシュラーゲンパラディン。4人で強くなろうって約束は、一度も忘れてないよ」
「そのための昇格試験。受けるよね・・・?」
パラディンになるための昇格試験だ。教会騎士団に所属する騎士にはそれぞれ騎種とクラスがある。わたしの騎種は剣騎士、クラスはA。クラリスは騎乗騎士のA、トリシュは弓騎士のA、アンジェリエは打撃騎士のB。パラディンになるには、騎種別に試合をして勝ち数を上げて行って、騎種別でのクラス1位になるのが前提条件。最終的に騎種別の頂点に立つSクラスであるパラディンと決闘して、勝てば晴れて当代のパラディンと交代となる。
「・・・うん。受けるよ。みんなと語り合った夢だからね」
「そっか。イリス、この5年ですごく強くなったから、きっと今回の試験でAクラスのトップ3になれるよ」
「そのつもり。すぐにみんなに追いついてやるんだから」
わたしは今、Aクラスの4位。剣を使う騎士が多いせいでその倍率が馬鹿みたいに高い。あと上位3人にしっかり勝たないと1位にはなれないし、下から上がって来る剣騎士にも注意しないと。ちなみに、クラリスとトリシュ3位。アンジェリエはBの1位。わたしとアンジェは1歩遅れを取ってる。
でも問題は順位じゃなく、最終的なターゲットであるSクラスが大問題。現在のシュベーアトパラディンであるプラダマンテがクソ強い所為で、ここ15年の間、パラディンの中で唯一メンバー変更が行われてない。
「その意気! じゃあ、また来週に!」
「うん、また来週!」
クラリスと別れてすぐに「あ・・・」ハッとした。改めて廊下を全力疾走。内務調査部はその扱う仕事の内容ゆえの機密の多さから、本局の上層階にそのオフィスを構えてる。行くにはエレベーターを利用しないといけない。
急いてエレベーターに乗って、「早く、早く、早く!」握り拳を作った両手を胸の前で振る。そして、ポォン♪到着を知らせる音が鳴
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