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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第229話 心の悲鳴
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の世界の《アスナ》なのだ、と言う認識が重い鎖となって、明日奈を絡め取っていく。目に見えない鎖は、誰も抑えてくれない。……レイナにもこれは頼ることが出来なかった。
――玲奈の言う様に、私もキリトくんの傍で。
思い馳せる。端末のデスクトップに設定しているキリトとの写真を見ながら。
それを見て、キリトの夢を、将来の夢についてを隣で訊いた時の記憶が頭を過ぎったから。
夕暮れの公園で……、いつも通り 休みの日、会える日は一緒に、愛する人と過ごしていた。その帰り。公園のベンチに座ってアスナは訊いたのだ。
『ねぇ、キリトくんは将来の事、どう考えてるの?』
『ああ。昔は無理って一蹴した事があったけど、オレ、プレイする側じゃなく、作る側になろうと思うんだ』
キリトの言葉を訊いて、アスナは少しだけ微笑んだ。
何故なら、確かに以前までは一蹴していた事を知っているから。リュウキとの話。
『良いものだぞ? プレイする側から、制作側に行く事は』
『いや、生涯ユーザーでありたい!』
そう言っていた事を、訊いた事があったから。
だけど、今のキリトは違った様だ。今はまだ 遥か雲の上の存在が傍にいるから、その影響を……。いや、それは違う。確かに切欠ではあるだろうが、これこそが、キリトが選んだ道だと思ったから。大きな光の傍で、その光に引き寄せられただけではなく、自分自身が大きく輝こうとしているんだという事が。……彼と、対等であるために。ずっと、対等で有り続けるために。
『作る側? どんなゲーム??』
『ゲームじゃなくて、現行のフルダイブ技術に取って代わる、より親密な形のワンマシン・インターフェース』
そう言って、アスナに微笑むと 次は遠い空の彼方を見る様に、空を見上げた。
『これからが主流になっていくって信じてるし。全くの新しい試みだって事も判る。……まだまだ、追いかけてる段階だって思うけど、大航海時代って所だから、見つける物全てが大きな発見にもつながるんだ。……肩を並べる事が出来るかもしれないからな』
キリトの多少は自虐感がある苦笑いを訊いて、アスナは自分自身が考えていた事が間違いない事を悟った。
そして、キリトは続けた。
『色々な技術フォーラムに行ってみたり、まぁ ちょっと格好悪いけど、コネで最先端系に潜り込ませてもらったり、して勉強したりしてるんだけど……、基本英語ベースだから、中々大変で。この段階で、肩を並べるって、笑っちゃうけどな』
――……そんな事ないよー。
アスナはそう言わんばかりに、そっと頭をキリトの肩に委ねた。それを感じたキリトは、ただただ微笑むのだった。
そして、アスナは思い出に浸るのを止めた。
キ
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