暁 〜小説投稿サイト〜
宇宙を駆ける狩猟民族がファンタジーに現れました
第一部
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できない。
 電磁波やらガンマ線やらの衝撃波とも思ったが、計器に異常も見当たらず、検出もできない。
 原因不明というのも気持ち悪いが、警戒レベルはそのままに、肩の力を抜いて浅く操縦席に座り直す。

 再度の衝撃。

 完全に油断していたタイミングで船体が揺れたため、操縦席から擦れ落ちた拍子に後頭部を背凭れに強打する。

「マジでふざけんな」

 左手で自身の後頭部を摩りながら立ち上がり、背凭れを睨み付ける。

「ウボァァア!」

 八つ当たりと分かっていながらも、若干フック気味に背凭れを殴り付けると、凄まじい音を立てて大小様々な破片となって砕けた。

……ちくしょう。落ち着いたら直さないと。
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