暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第228話 結城家の食卓
[5/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ましてしまうのは忍びない、と言う事で。
「ふふ、まだ起きないみたいですね?」
と、笑顔でキリトの膝の上で眠っていたピナ、そして ユイも一緒に、シリカはゆっくりと抱き寄せると、いつもの定位置であるシリカの頭上に載せた。
流石のピナもそこまですれば、目を覚ましたらしく、細く瞼を開けて、小さく可愛らしく、欠伸をしていた。
その間に、リーファはキリトの顔に、黒マジックで悪戯書きを楽しんでいたりするのはご愛嬌、さっさと起こす為に、先程の行為を実行に移す。がっこがっこ、と盛大に揺らしつつ、キリトを起こそうとしたのだった。
そんな2人、いや キリトを含めた3人を見て微笑むレイナ。
3人が楽しそうに起こしていた時。
「……ねぇ、リズ」
アスナは、リズにふとあることを思い至り、顔を寄せた。
「なに?」
「さっきさ。絶剣と剣聖の2人は、コンバートプレイヤーだって言ってたけどさ……。それだけ強いのなら、可能性としては、もしかすると、……元SAOプレイヤー、って線もあるんじゃないの?」
小声で尋ねるアスナ。……それを訊いたリズは、真剣な表情を作って頷いた。
「うん。あたしもまず、それを疑った。……キリトに勝っちゃう位だからね。……で、キリトが絶剣の方と闘った後、どう思うか訊いてみたんだけどさ……」
「キリト君はなんて……?」
「『絶剣や剣聖が、SAOプレイヤーだった可能性は、まずないだろう』って。……何故なら」
その後に、リズの口から訊いた言葉は、……キリトの推察は、何よりも説得力がある言葉だった。
「『もし、絶剣や剣聖が、あの世界にいたなら、《二刀流》スキルは、オレではなく、あいつら2人のどちらかに、与えられた筈だ』って」
キリトに速度の領域で勝ったのだ。
確かに、《二刀流=キリト》という代名詞が定着している、と言っていいキリト。その同時二択の剣?は、少しでも読み違えれば、瞬く間に突破され、終わってしまうだろうと思える。
全てを視通す《眼》を持つリュウキだからこそ、その一瞬も見逃さなかった。だからこそ、反応速度の領域で劣っていても(リュウキ談)、捌く事が出来た。
そんなキリトだからこそ、二刀流じゃなければ、本気かどうか判らない、というリズの考えは正しい、と思えてしまう。
……だけど、SAO時代、最も長らく戦いを共にしてきた片手直剣だ。生半可なモノだとは到底思えなかった。
そんなキリトに勝った――……。
「お姉ちゃん? そろそろ帰らないと、お母さんが」
「っ、あ、ご、ごめんレイ。うん。判ってるよ」
その後は、もう一度集合場所と時刻、その絶剣と剣聖が現れる場所の確認をして、レイナとアスナは
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ