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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第228話 結城家の食卓
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ALOに来た様な気がするんだ。辻デュエルする事以外にね」
「あ、それ 私も思ったよ」
「うん、それはあたしも同じ。そう感じてた。でもさ、それを知ろうと思ったら、キリトと同じくらいいい勝負しないとだよ? きっと。それも 最早無敵、って言っていい双璧を相手にするんだからね。キリトよりも難易度高そう」
「う〜……リズさん、プレッシャーダメだよー。でも、私、頑張るからね? お姉ちゃん」
「勿論、私も同じよ。レイ」

 軽くハイタッチをする2人。
 それを見て、リズは一頻り微笑むと。

「アスナは、キャラはどっちで行くの?」

 リズの問いに、アスナは少々考える。

 アスナは現在 旧SAOのプレイヤーデータをコンバートした水妖精族(ウンディーネ)細剣使い(フェンサー)《アスナ》の他に、新規アカウントで1から育てている風妖精族(シルフ)の《エリカ》なるキャラクターも所有しているのだ。
 特に深い理由はなく、単純明快。たまには他の顔になってみたかった、との事だ。
 
 因みに、レイナにも、アスナは追加する時に、それとなく誘っている。

 レイナも、『今の歌のスキルが満足に上がったら、上がりきったら、考えるかも』 と言っていたが。
 『日々是精進』とはよく言ったもので、集中してどんどん 歌スキルをあげていっているから、中々タイミングがつかみにくく、そのまま 音楽妖精族(プーカ)歌姫(ディーヴァ)細剣使い(フェンサー)の《レイナ》のままだったりするのはこちらの話。


 少し脱線したので、話を戻すが、アスナ……じゃなく、エリカの能力構成(ビルド)短剣(ダガー)スキルを主としたばりばりの近接戦特化だから、半分はヒーラー、半分はバーサク? なアスナよりも向いているだろう。(こういったら怒るけど……)
 だが、アスナは肩を上下させて、即答した。

「慣れてる水妖精族(こっち)で行くよ。相手がスピード型なら、秒間破壊力(DPS)より、ぎりぎりの見切り勝負になると思うから」
「だね? 《エリカ》のお姉ちゃんも凄く心強いけど、やっぱり、お姉ちゃんは《アスナ》だから」
「あはは。もう、レイったら」

 人懐っこく、アスナの腕を取るレイナ。
 百合な香りが……、っとと、それはナイでしょう。きっと。仲良しさん、と言う範囲内である。勿論。

「皆、付き合ってくれる?」
「頑張るからね!」

 くるり、と見わたすアスナと、両拳をぎゅっと握ったレイナ。
 見渡した先の3人の親友たちは、同時に大きく頷いた。シリカが椅子の背もたれの下から突き出たシッポをぴんぴんと振りながら言う。

「もちろんですよ! こんな名勝負、絶対見逃せませんっ! 私たちの、かたきうち、お願いしますねっ」
「あははは。勝つ〜
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