暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第228話 結城家の食卓
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がするんですよね……。そのすぐ後、2人が距離をとって、相手の突進攻撃をお兄ちゃんが回避しきれないで決着したんですが……」
「へぇ……、何話してたんだろ?」
「それが、訊いても教えてくれないんですよ。何かありそう……な気がするんですけどね」

 そこまで言ったところで、リズも付け加える。

「そーだったんだ。……絶剣とキリト、一進一退で攻防を繰り広げていたから、目が奪われちゃって……、ってか、あんな次元の勝負、滅多に見られるもんじゃないから、気付かなかったわね。……そういえば、キリトとの勝負がついた後は、絶剣、……その後、あの勝負に触発されて、熱が入っちゃったプレイヤーが何人かいたけど、断っちゃったもんね? 絶剣は勿論、剣聖の方も。……そのリーファの言う 何か(・・)を話してたから……だったりしてね?」

 リズが、う〜ん……と唸りながらそう言う。
 シリカも、その場にいた者として、感じる所があったんだろう。

「剣聖さんの顔も、何だか戦っていた時の爽快な表情から、変わってましたから……」

 思う所を口にしていた。

「う〜ん……、この中じゃ、キリト君しか知らない、って事だよね。お姉ちゃん」
「そうだね。でも、リーファちゃんが訊いてダメだったから、私が訊いてもダメだと思うなぁ……。だからさ」
「あっ……! うんっ!」

 アスナの決意の表情を見て、レイナも悟ったのだろう。笑顔で頷いた。

「……後はもう、その絶剣さんや剣聖さんに直接聞いてみるしかない、かな?」
「だねっ? 私も一緒に闘うっ!」
「すっごいコンビネーションらしいから、気合、入るよね! 頑張ろ。レイっ」

 2人の話を訊いて、リズの眉が上がった。

「やっぱり、闘うんだ? それも難易度アップ! の、2対2(タッグ戦)で?」
「まぁ、勝てるとは思わないけどね? 訊いた話じゃ、1対1(シングル)より、2対2(タッグ)の方が、倍増し以上に強いらしいし……」
「でも、私達だって、意地があるからねー! 確か与えたダメージ量は1割未満だっけ? それ以上の追加ダメージ量、更新! 目指すよーっ」

 随分と目標が低い気がするが、あの絶剣と剣聖の戦いっぷりを見ている2人以外からすれば、決して低くなく、限りなく高い試練だとも思えてしまう。それは、旧アインクラッドの最前線で戦い続けてきた姉妹であっても……だ。

 間違いなく、キリトが戦った絶剣も、剣聖と共に戦ったらより強くなってる事が判るから。

――……背中を信頼できる人に任せ、闘う。心強い人と一緒に闘うと、もっと強くなれる。それは、あの世界で学んだ事だから。

「それにね」

 アスナは、目を閉じ、そしてゆっくりと開けると、話した。

「その人たちは、なんだか目的があって
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