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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第228話 結城家の食卓
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その後、リズがキリトやリュウキについて、その戦いを見てきた者にとっての想いを口にした後、しばし沈黙が訪れていた。
そして その沈黙を破ったのは現実世界ではキリトの妹であるリーファだった。
「――うーん、私が感じた限りではですけど……、お兄ちゃん、真剣だったと思いますよ。少なくとも、手を抜いてた、って事はまったくないと思います。リュウキ君程、はっきり確証もって言えないのが、妹としてはどーかと思うんですけどぉ……」
苦笑いをしつつ、リーファはそういった。
確かに、あのSAOの2年間と言う時間の濃密さはよく判る。……文字通り命懸けの戦いをし、共に乗り越えてきた間柄なのだから。それでも、すぐしてきた時間は、間違いなく圧倒的に妹である
リーファ
(
直葉
)
の方が長いから、複雑といえばそうなのだろう。
「あっら〜? お兄ちゃんを盗られちゃったら困っちゃうよね〜?」
「ぶっ、そんな事ないですよー!」
そんな時に、茶々を入れるのがリズだ。
時折、同性愛を疑いかねない程、通じ合っている部分を見た事があるからこそ……、とか何とか勿体つけてはいるものの、それに関しての発言は、殆どからかう為である。
「あっ、違うかー。困っちゃうのは、お2人さんの方かな〜?」
「も、もう! リズさんっっ!」
「はぁ……。レイ、慌てすぎ。それに、リズもからかわないの!」
そう、あの勇者コンビ? にも負けない位通じ合っている仲良し姉妹の事だ。
アスナはどちらかといえば、レイナがいるから、それ程でもない。……が、それは勿論
限定
(
・・
)
した場合、があればこそである。
そう、《キリト分》が少なく、《リュウキ分》が多い時に限りだ。
リュウキ関連が少しでも、混ざれば……必ずといっていい程、レイナは可愛く反応してしまうので。
逆に、キリトだけの案件? 内容? であれば、これまたアスナも可愛く反応(時には怒るが……)するから、ほんと似た者姉妹である。
「あははは……っ」
「ふふふ……っ」
シリカとリーファは、顔を見合わせながら笑っていた。
いつもであれば、シリカの頭上には、あの水色の小竜が定位置で待機して愛嬌を振りまいているのだが、今は生憎 キリトの膝の上。リーファは 自然ともう一度眠りこけているキリトの方を向いて、再び呟く。
「あ、そういえば……」
「ん? どうしたの??」
なにかを思い出した様に、リーファは口に出すと、アスナが反応、シリカもリーファの方を向いた。まだ、ちょっと 色々と言っているリズやレイナも同じくリーファの方を向く。
「これも確信は無いんですが、勝負が決まるちょっと前、鍔迫り合いで密着して、動きが止まった時、お兄ちゃん、絶剣さんと何か喋ってたような気
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