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selector KAMENRIDE WIXOSS
特別編
劇場版さらばselector KAMENRIDE WIXOSS エクストラハント
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それは、ある晩秋の出来事であった。二人の男女が夜の公園で帰り道に休憩するために芝生に転がった。
「今日は楽しかったね。」
「ああ。今日は付き合ってくれてありがとう姉ちゃん。」
「気にしなくていいよ。それより、明日のデート、頑張りなさい!」
どうやらこの二人は姉弟らしく、弟の明日のデートの為にリハーサルをしていたらしい。
「今日は付き合わせたお礼にジュースでも奢るよ。姉ちゃんは何がいい?」
「本当に?何でもいいの?」
女性は悩み、
「じゃあpipeで出している大岩井のグレープジュースで。あれ美味しいんだよね!」
そう言った次の瞬間、男性の首から上は無く、首からは血飛沫を散らしていた。
「嘘?走介ぇ!」
女性は弟の死体に向かうが、その女性の左腕も、何者かに食いちぎられていた。
「キャーーーーーーーーーーッ!」
女性は悲鳴を上げる。女性が顔を上げるとその左腕を食べている者が居た。
「ウソ、誰ッ!」
その言葉を聞き食べていた者は振り返る。
「キャーッ!」
女性はさらに悲鳴を上げる。
無理も無い。何故なら、自分の左腕を食べていたのはゲンゴロウの姿をした怪人だったからだ。しかし、その悲鳴を上げた次の瞬間には、女性は亡骸となっていた。
「これで、百人。」
怪人はそう言いながら男女の死肉を貪っていた。

翌日、るう子達はアナログ放送の10チャンネルをつけ、ニュースを観ていた。
『おはようございます。ニュースのお時間です。何者かによる連続惨殺事件の新たな被害者が発見され、今回で45件目、被害者は百人となりました。昨夜、東京都墨田区の公園で休憩していました姉弟が遺体となった状態で発見され、警察は同一の犯人による犯行とみて捜査を続けています。』
「また起きたのね、最近続いている連続惨殺事件。」
御味噌汁を飲み終えたユキがそう言った。
「その所為でるう達の学校も臨時休校になって大変だよ。」
「でもタマはるうとWIXOSSが出来て嬉しい!」
「タマ、こんな時にそういう事を言っちゃダメでしょ。」
「ちがう!こんな時だから元気を出さないと!」
「それにしても、恐ろしい世の中になったわねぇ。」
るう子とタマの会話を聞きながらハツはユキに話した。
「それにしても、この事件変よね。」
ユキはそう言う。
「ユキ、どうしたの?」
「考えてもみて。私達が住んでいる一帯に肉食動物なんて犬や猫しか居ないし、ましてや動物園から猛獣が逃げ出したって話も聴かないわ。」
「ユキ、それってどういう事?」
「多分、何らかの生物兵器か何かだと思うわ。」
「こんな時に繭から貰ったベルトがあればるう達で戦えるのに。」
るう子がそう言うと、
「るうちゃん。るうちゃんはもう、戦わないって決めたんでしょう?それなら、その答えを通しなさい。」
ハツ
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