第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
クウガ 〜接触〜
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
定打が決まらないのに業をを煮やしたのか、大きく剣を振り上げ、叩き落としてきた。
だがクウガもそれを避けられないわけではない。
むしろその瞬間が来るかどうかが勝負だった。
バガァっ!
と荒くコンクリートでならされた道路を砕いた剣は、地面にめり込んだ。
引き抜くのに一秒程かかる。
そしてその一秒がクウガの狙いであった。
クウガは奴が振り上げだ瞬間からビートチェイサーの方に駆け出して行く。
今は逃げるしかない
その考えからクウガは一切の反撃をしなかったし、ひたすら回避に専念していた。
そしてチャンスがきたらビートチェイサーを最高速度まで走らせ、一気に逃げるつもりだったのだ。
そうしてクウガは自らの考えのとおりに、ビートチェイサーに乗り込み、一気に最高速度まで上げ、その場から逃走した。
逃げるが勝ち。
三十六計逃げるにしかずである。
------------------------------------------------------------
「奴」は遠くなっていくその姿を見ている。
こいつが本気で追えば追いつけるだろう。
しかし乗っているのは人間体ではなく変身したクウガだ。
ビートチェイサーのスピードを惜しみなくフルで出しているにちがいない。
五代のバイク、ビートチェイサー2000の最高速度は時速420qである。
生身では耐えられなくとも、クウガに変身した今ならおそらくそのスピードで走っているはず。
それでも追いつけるには追いつけるが、追いつく途中で都内に入り、警察が出て来て、最悪蒔風を相手しなければならない。
つまり奴のこの計画は
「ちっ、失敗か・・・」
というわけである。
しかし、奴は残念そうでもなく。
「んじゃ、第二計画に移行しますかね」
呟き、その場から消えた。
to be continued
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ