暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
クウガ 〜接触〜
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定打が決まらないのに業をを煮やしたのか、大きく剣を振り上げ、叩き落としてきた。

だがクウガもそれを避けられないわけではない。
むしろその瞬間が来るかどうかが勝負だった。




バガァっ!

と荒くコンクリートでならされた道路を砕いた剣は、地面にめり込んだ。


引き抜くのに一秒程かかる。


そしてその一秒がクウガの狙いであった。
クウガは奴が振り上げだ瞬間からビートチェイサーの方に駆け出して行く。


今は逃げるしかない
その考えからクウガは一切の反撃をしなかったし、ひたすら回避に専念していた。


そしてチャンスがきたらビートチェイサーを最高速度まで走らせ、一気に逃げるつもりだったのだ。


そうしてクウガは自らの考えのとおりに、ビートチェイサーに乗り込み、一気に最高速度まで上げ、その場から逃走した。



逃げるが勝ち。
三十六計逃げるにしかずである。




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「奴」は遠くなっていくその姿を見ている。
こいつが本気で追えば追いつけるだろう。

しかし乗っているのは人間体ではなく変身したクウガだ。
ビートチェイサーのスピードを惜しみなくフルで出しているにちがいない。

五代のバイク、ビートチェイサー2000の最高速度は時速420qである。
生身では耐えられなくとも、クウガに変身した今ならおそらくそのスピードで走っているはず。

それでも追いつけるには追いつけるが、追いつく途中で都内に入り、警察が出て来て、最悪蒔風を相手しなければならない。

つまり奴のこの計画は

「ちっ、失敗か・・・」

というわけである。

しかし、奴は残念そうでもなく。

「んじゃ、第二計画に移行しますかね」


呟き、その場から消えた。






to be continued

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