第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 崩壊 〜ほとんど説明だなこりゃ〜
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ではまず、世界のあり方について説明しましょう。
世界は実に数えきれないほど存在しています。
それはさまざまな物語の数を見れば明らかです。
「物語?」
ええ、それはゲームだったり、マンガや小説などの書物であったり、アニメや番組などの映像作品であったりと、実に多く存在しています。
あなたもそういうのが好きでしょう?それらの世界は確実に存在しているのです。
作家や製作者というのは、これらの世界の情報を、電波のように受信して、それを形にしているのですよ。
そしてこれらの世界・・・物語には必ず主人公、我々管理する者からは「最主要人物」と呼ばれ、またそれを取り巻く人物などを「主要人物」と言います。
「ん?確かあいつ俺のこと・・・・」
はい、あなたもまたこの世界の最主要人物、主人公なんですよ?
ほかの世界ではあなたを取り巻く環境が何らかの形で作品となっているんです。
「なんか、恥ずかしいな」
まあまあ。
そしてそれらの世界は主人公と中心に構成されて行きます。いわば主人公は世界の中心なのですよ。
こう思ったことはありませんか?
『なんで主人公はこんなにも事件、きっかけ、状況が色々とあるのだろう』と。
しかしそれは逆です。『そのようなことがいろいろある人間が主人公となる』のです。
つまりなろうと思えば誰でもなれるのですよ、主人公には。
それで彼のことになります。
彼は自分の世界でそれなりに普通に暮らしていました。しかし彼はある時、これらの世界の構造に気付いたのです。
「それって・・・凄くないか?」
ええ、異常といってもいいですね。
そして調べた結果彼自身は・・・・
脇役でした。
「脇・・・・役?」
ええ。
そうですね、さしづめ「学生G」とか「通行人Z」とかそんなものですかね。
「GとかZって」
それほどまでに彼は脇役だったんですよ。
いえ、そういう風に振られるだけの脇役ですらなかった。
そして思いました。なんで俺は主人公じゃないんだ?と。
「待ってくれ。あいつはそんなに駄目な奴だったのか?」
いいえ?彼は決して悪い人間ではなかったんですよ。どこにでもいるようなごくごく普通の人間でした。
しかし彼はそれを知ってしまったのです。
そして――――
自分のほうが優れているんじゃないか?
ほかの世界で自分は適当にあつかわれているのはなんでだ?
もしかしたら俺だけでなく俺の友人たちもないがしろに扱われてるんじゃないか?
だれも・・・俺のことは知らないんじゃないか?
――――そんなことを、考えたの
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