第七話 姉としての責任その六
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「やっぱり食べるものはね」
「美味しいに越したことはないですよね」
「本当にね、それじゃあ」
「ええ、今日のお昼は」
「その組み合わせでいくわ」
天麩羅うどんとカツ丼でというのだ。
「そうするわ」
「それじゃあ私達も」
「ご一緒させてくれます?」
その昼食をというのだ。
「皆で食べましょう」
「是非」
「ええ、それじゃあお昼はそうして食べましょう」
こう言ってだ、優子はこの昼は自分より年下の後輩の様な看護士達と共に病院の昼食で食べた。メニューはもう決まっていた。
優花はこの昼カツサンドを食べていた、その彼にだ。
共に昼食を食べている彼にだ、龍馬はこう言った。
「御前も優子さんも揚げもの好きだな」
「カツとか?」
「ああ、機嫌のいい時とかよく食べるな」
「そういえばそうかな」
「ああ、今もカツサンドだろ」
「うん、確かにね」
「他にもコロッケとか天麩羅とかな」
こうした揚げものもだ、龍馬は話に挙げた。
「好きだよな」
「昔からね」
「それで機嫌がよかったりするとな」
「食べてるんだ」
「よくな」
「じゃあ今の僕は」
「実際に機嫌いいだろ」
こう優花自身に問うた。
「そうだろ」
「確かにね」
「あれか、優子さんとだよな」
「今度何処かに行くことになったんだ」
微笑みながらだ、優花は龍馬にこのことを話した。
「だからね」
「機嫌いいんだな」
「最近一緒に何処か行くことなかったからね」
「優子さんも忙しいしな」
「僕も部活があったりしてね」
お互いにというのだ。
「忙しかったから」
「だからだな」
「高校に入ってからはね」
「一緒に何処か行く機会がなかったからか」
「だから楽しみだよ」
「それで何時何処に行くかは」
「まだ決まってないよ」
このこともだ、優花は龍馬に話した。
「そうしたことはね、けれどね」
「それでもか」
「行くことは決まってるからね」
何時何処に行くかはまだ決まっていないがというのだ。
「だからね」
「楽しみか」
「うん、とてもね」
「それでカツサンドだな」
「そうなるね」
「じゃあ何処に行くにしてもな」
龍馬は自分のアンパンを食べつつ優花に返した。
「二人で楽しんでこいよ」
「そうしてくるね」
「楽しくな、御前の希望は言ってないのか」
「何処に行きたいかとか」
「何時かもな」
「うん、言ってないよ」
その通りだとだ、優花は龍馬にこのことも答えた。
「別にね」
「そうなんだな」
「何処に行きたいか」
「特に考えてないか」
「そうなんだ」
「じゃあ今から考えてみたらどうだ?」
優花にあらためて提案した龍馬だった。
「何処に行きたいかな」
「自分で」
「ああ、本当にないか
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