―女の話―
[5/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。明日香のエクストラデッキには複数の《サイバー・ブレイダー》が投入されてはいるが、今狙っているのは融合召喚ではなく。
「さらにフィールド魔法、《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》を発動!」
レイに引き続き、明日香もフィールド魔法を発動させる。異世界からの侵略に備えたルール改正により、両プレイヤーのフィールド魔法が同時に出現する。風が吹く霧の谷に設えられた、純白の教会の中、明日香とレイのデュエルは続行される。
「《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》の効果を……」
「明日香さん。明日香さんはボクから、遊矢様の温もりが感じられるところまで、本当に全部奪っちゃうんだね。後から、後から来たのに」
何故か《霞の谷の神風》を発動しても残っていた、レイが立っていた場所である、遊矢がよく釣りの際に座っていた岩。それも明日香のフィールド魔法《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》により、教会の内部へとフィールドが書き換えられていく。
「……私は、《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》の効果により、手札の魔法カードを墓地に送り、デッキから儀式魔法を手札に加える!」
レイの言っていることから耳を背けながら、明日香は《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》の効果により、回収した《融合》の代わりに儀式魔法を手札に加える。そして一瞬戸惑うような動作を見せながら、明日香は手札に加えた儀式魔法を発動する。
「儀式魔法《高等儀式術》を発動! デッキから通常モンスターを墓地に送り、《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を儀式召喚する!」
手札に加えていたのは《高等儀式術》。デッキの通常モンスターを二体素材にすることで、最強のサイバー・エンジェルが降臨し、その特殊召喚時の効果を発動する。
「《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》が特殊召喚に成功した時、相手はモンスターを一体破壊する!」
《No.11 ビッグ・アイ》か《サイバー・ブレイダー》か、そのどちらかを選択して、レイは破壊しなくてはならない。そして攻撃力も《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》はビッグ・アイを上回っており、効果破壊と戦闘破壊の二段構えでの《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》の一撃を、レイは。
「ボクはビッグ・アイを選ぶよ」
ビッグ・アイの方を選択する。その宣言に反応するとともに、《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》がその大量の得物を持って、ビッグ・アイを切り刻んでいく――が、そのいずれもが、ビッグ・アイを破壊するには至らなかった。
「でもボクは、リバースカード《ナンバーズ・ウォール》を発動。このリバースカードがある限り、No.はNo.でしか倒せない」
「何ですって……!」
明日香のデッキにNo.と名の付くカードがある訳もなく、《サイバ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ