―女の話―
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《サイバー・エンジェル−弁天−》を儀式召喚!」
フィールドの《サイバー・ジムナティクス》と手札の《サイバー・プチ・エンジェル》を素材とし、再び儀式のエースたる《サイバー・エンジェル−弁天−》が降臨する。これで明日香のフィールドには、サイバー・エンジェルが二体――同じレベルのモンスターが、二体。
「……私自身のカード。レイちゃんを助ける力に……私は二体のサイバー・エンジェルで、オーバーレイ・ネットワークを構築!」
彼女のデッキに今までなかったエクシーズモンスター。先程遊矢に渡された漆黒のカードを取り出すと、レイを助けたいという一念と彼への思いを込めながら――カードが浮かび上がっていく。
「集いし想いよ! 熱に溶ける氷のように、一つとなりて少女に宿れ! エクシーズ召喚! 《No.21 氷結のレディ・ジャスティス》!」
サイバー・エンジェル達によって特殊召喚されたのは、ドレスアップした氷の少女。その手に持ったレイピアのような鋭い瞳でフィールドを見据え、ゆっくりと明日香の前に降り立った。
「私の、ナンバーズ……《No.21 氷結のレディ・ジャスティス》の効果を発動!」
しばしレディ・ジャスティスの姿を眺めた後、明日香が気を張りつめて効果の発動を宣言するとともに、レディ・ジャスティスは剣を大地に突き刺していく。
「オーバーレイ・ユニットを一つ取り除くことで、相手の守備表示モンスターを全て破壊する!」
大地に突き刺したレイピアから氷の蔓が伸びていき、守備表示だった《No.83 ギャラクシー・クィーン》に、守備表示となった《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》へと絡まっていく。その蔓は徐々に広がっていき、最終的には身体全体を包み込み、モンスターの形の氷像と化していた。
「……砕け散りなさい!」
――そして明日香の宣告とともに、氷像と化した二体のナンバーズが文字通り砕け散った。それとともにレイは力を失って膝をつき、レディ・ジャスティスはレイピアを大地から引き抜いた。
「明日香……さん……」
「大丈夫。もう終わらせてあげるから……バトル!」
レディ・ジャスティスの攻撃力は元々の攻撃力は500程度だが、エクシーズ素材の数×1000ポイントアップさせる効果がある。効果発動の為にエクシーズ素材を一つ使用したため、1500にまで落ちてしまったが……このデュエルを終わらせるには、もう充分だ。
「《No.21 氷結のレディ・ジャスティス》で、ダイレクトアタック!」
レディ・ジャスティスの一突きが煌めくと、レイの頬を掠めて取り憑いていた一枚のカードを突き刺した。漆黒に染まったカードはレディ・ジャスティスの一差しに力を失っていき、トドメとばかりに切り裂いた。
「ぁ
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