―女の話―
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ンの攻撃力やエクシーズ素材となったモンスターの総攻撃力は越えておらず、ライフポイントが少しでも残ったのは不幸中の幸いか……
「ターンエンド」
「……私のターン! ドロー! ……メインフェイズ、《貪欲な壺》を発動することで、さらに二枚ドロー!」
明日香は気迫を込めてカードをドローするものの、その表情には浮かばない感情が目立つ。《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》に《No.83 ギャラクシー・クィーン》の二体のナンバーズを見ながら、それでもまだ諦めまいと《貪欲な壺》を使ってさらにカードをドローする。
「私は……《サイバー・ジムナティクス》を召喚!」
守りを固めたところでギャラクシー・クイーンにより貫通効果を付与されてしまい、クイーン・オブ・ナイツの高攻撃力の前に散るだけだ。ならば明日香には攻める手段しかない――と、新たなサイバー・ガールを召喚する。
「《サイバー・ジムナティクス》の効果を発動! 手札を一枚捨てることで、相手の攻撃表示モンスターを破壊する!」
狙っていた訳ではなかったが、効果破壊を防ぐ《ナンバーズ・ウォール》は《No.11 ビッグ・アイ》を破壊した際、同じように自壊していた。そしてギャラクシー・クイーンが付与するのは、あくまで戦闘破壊耐性のみだと、《サイバー・ジムナティクス》の一撃がクイーン・オブ・ナイツを襲う……!
「クイーン・オブ・ナイツの効果。一ターンに一度、植物族モンスターを裏側守備表示にすることが出来る」
――ただし、レイの冷酷な宣言が明日香を震わせる。クイーン・オブ・ナイツの花が閉じられていき、《サイバー・ジムナティクス》の一撃は避けられてしまう。攻撃表示モンスターを破壊する、という効果の対象ではなくなってしまったためだ。
「まだ……まだよ! 魔法カード《デュアル・ゲート》を発動! 発動するこのカードと墓地の同名カードを除外することで、カードを二枚ドローする!」
ただし《サイバー・ジムナティクス》の効果により、墓地に送っていたカードが次なる可能性を示す。墓地にある同じカードと発動するカードを除外することで、カードを二枚する魔法カード《デュアル・ゲート》。その効果により二枚のカードをドローする――
「ッ……」
――だが、可能性を掴めるとは限らなかった。デッキからドローした二枚のカードを見たものの、明日香に取れる手段は少なかった。……少なくとも、次の明日香のターンを迎える手段はなく。
「……だけどこれなら! 通常魔法《儀式の準備》を発動! 墓地から儀式魔法と、デッキからレベル6モンスターを手札に加える!」
引き当てたカードは優秀なサーチカード《儀式の準備》。レイが操る二体のナンバーズを倒すことは、今の状況では明日香の儀式モ
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