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遊戯王Phantasm M@ster〜アイドルと星の姫巫女伝説〜
プロローグ 薫風のアイドルデュエリスト
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前書き [1] 最後
デュエルモンスターズ。それは3000年前のエジプトで行われていた戦いの儀式を元に作られたとされるカードゲーム。


当初はただの娯楽の一つであったが、いつの日からかあっという間に世界中に広がり、今ではもはやこの世界の一部といっても過言ではなくなっていた。


それは芸能界も例外では無く、そしてこのゲームで人々を魅了する者達を、人は“アイドルデュエリスト”と呼んだ。


これは、その道に人生をかけた者達の摩訶不思議な物語である。





………………………………





ここはとあるオーディション会場。多くのアイドルデュエリスト達が番組出演といったものを勝ち取るために集う場所。

その控室の1つに、彼女は居た。

「………よし、OK!」

丁度自分の大切なデッキの調整を終えた彼女は、これから始まるオーディションに臨もうとする一人のアイドル。

彼女は天海春香。規模は小さくも人気絶頂の事務所、765プロダクションに所属するアイドルの一人。
緑の瞳に頭のリボンが特徴的な彼女は、アイドルである事以外はどこの誰とも変わらない一人の人間の少女であるが、一つだけ他のアイドル達とは違う所があった。

「………大丈夫。毎日みんなと頑張ってるからね!」

他に誰も居ないのを確認してから、何も無い所に話しかける春香。

だが、彼女にはちゃんと見えている。
自分にだけ見える、彼女のパートナーの姿が。





………………………………





「9番、天海春香です!よろしくお願いします!」
「ああ、よろしく頼む」

そしていよいよオーディション本番。
対戦相手となる審査員はサングラスに帽子をかぶった、男っぽい口調の女性。

一対一で向き合う春香と審査員の左腕には、一台の機械が装着されていた。

「デュエルディスク、セット!」

そして、2つの機械―――D・パッドが起動。小さく折りたたまれたパネルが開き、液晶画面らしき部分も何かを映し出し始める。

「D・ゲイザー、セット!」

続いて二人が取り出したのは、左目だけのゴーグルのような装置。
春香のものはガラス部分が赤色で、審査員のものは淡い桜色。

お互いがそれぞれのD・ゲイザーをかけると同時に、二人の中心の床から広がる緑の波紋。

周りには無数の0と1が浮かんでは消え………



『ARビジョン、リンク完了』



電子の声が、オーディションの始まりを告げた。



「「デュエル!」」



―Haruka Amami LP8000
 Idol from 765 production

    VS

―Judge LP8000



「先行は
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