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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
IFストーリー 互いの想い………
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「静まれ………静まれ………」
自分に何度も言い聞かせ、バクバクと動く心臓を落ち着かせる。
しかし唇同士で触れ合う距離まで行ったあの光景は中々頭から離れなかった。
「バルトのバカ………」
「何だ遅かったなトイレ痛っ!?」
出てきて早々そんな事を言うバルトの尻を蹴り、エプロンを着けて隣に並ぶ。
「何だよ、冗談だろ?」
「煩い………」
「何かご機嫌ななめだな………まあいい、ちょっと洗い物まで手が回らないからそっちを頼む」
小さく頷きヴィヴィオは作業に入る。
洗い場に少し溜まったコーヒーカップ焼きそばグラスを業務用の食器洗い器に入れ、回す。軽食で出した皿は場所を取るので全て手洗いだ。しかし軽食はあくまでもついでなので量はそれほど多くない。
「ほらお待たせ」
「「「ありがとうございます!」」」
カウンター席に座っていたヴィヴィオと同じ学校の男子はコーヒーを一口飲み、息を吐いた。
「んで?相談って何だ?」
「その………進路の事で悩みが………」
「俺も………」
「自分もっす……」
人の手があり、バルトに余裕が出来ると始まるのが悩み相談だ。これがあるため、放課後になると悩める学生がこぞってやってくる。一応コーヒー一杯が条件になっているので売上の邪魔にもならない。そしてヴィヴィオが手伝いに入った時がスタートと暗黙の了解となっている。
「……んで何だ?」
「俺、進路まだ決まってなくて………担任は取り敢えず経済学部にしておけば就職の幅が広いぞって言われたんですけど、考古学に興味があって………でもそれを言うと就職先が限定されるぞって言われて………どうすれば良いん良いんですかね?」
「んなもん決まってるだろ。自分の興味ある道へ進む」
即答したバルトの言葉に男子生徒達は驚いた。
「何でそんなに驚いているんだ?迷う必要は無いだろうが、自分のやりたい事興味がある事があるなら当然そっちだ。将来の幅が広がる?そんなの関係ねえよ。若いうちにしかやりたい事なんて中々できねえんだから興味があるならチャレンジするべきだ」
「で、でも就職は………」
「専門的な知識が必要なのは確かに無理だろう。だが、一般企業なら関係ねえよ。よく考えてみろお前ら、就職した奴らが皆経済学部ばっかで、皆似た様な事しか勉強していない奴等に更に会社大きくしていけると思うか?」
そう問うバルトの言葉に3人は答える事は出来なかった。
「人間社会、文化、科学等、全ては今までに無い発想から生まれてんだ。誰かと同じで良いやって考えは良くない。俺はそう思うね」
バルトの言葉を良く飲み込む、頷く3人。
「………と偉そうに色々と言ったがあくまでも俺の意見だからな」
「分かっ
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