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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
IFストーリー  互いの想い………
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そう呟いてその場に崩れるヴィヴィオ。

(俺は本当はどうしたいんだ………)

ヴィヴィオを見ながらそう自分に問いかける。

(なのは、俺は………)

愛する人の名前を出した時に、不意に思い出す記憶。
今まで2人で過ごしてきた日々、笑い合い、喧嘩しあい、それでも毎日が充実していた今までの時間。

その時間はとても………

(そう、楽しかった。俺はお前が居てくれた事でなのはが居ない喪失感をいつの間にか克服出来てたんだ)

今のヴィヴィオがバルトに依存している様にバルトもまたヴィヴィオに依存していたのだ。

(これが本当に好きと言う気持ちなのか………正直ヴィヴィオも分かってないんじゃないか?)

当人にそれを聞いても絶対に譲らないだろう。

(それと同時に俺もまたヴィヴィオから離れたらもしかしたら………)

それに気が付いてしまったバルトもまた考えを改めなければならないと感じた。

「はぁ………俺達は結局互いに知らぬうちに離れられないほど依存しあってたのかもしれないな………」
「?」

目を真っ赤にしながらヴィヴィオはそんな事を言うバルトの顔を見る。
バルトは気恥ずかしそうに頭を掻きながらヴィヴィオの視線に合わせる様にしゃがんだ。

「なあヴィヴィオ。結論を直ぐに出さなくてもいいんじゃないか?お前はまだ18だ。これから先も様々な出会いもある。今すぐ俺にしがみつかなくていいだろ」
「そんなの………!!」
「だが、それは俺も一緒なんだよな………」

反論しようとしたヴィヴィオをバルトは抱きしめた。

「俺もお前と同様にヴィヴィオの居ない生活を知らない内に恐れていたんだ。今ままで一緒に居て、お前が俺のかけがえのない人になっていたんだよ」
「うそ、それって………」
「だが、俺はこの想いが本当にお前を1人の女性として好きなのかと聞かれれば素直に頷けない。俺達は互いに依存しあってそれで離れるのが怖いのではないかとも思ったんだ」
「そんなの………」
「絶対に違うって否定出来るか?」

そう言われてヴィヴィオは何も言い返せなかった。

「だからヴィヴィオ。取り敢えず俺達は試さなくちゃいけないと思う。そこでだ、1つ提案なんだが………」
「何………?」
「4年。4年後にまた再び会おう。そしてその時、互いにその気持ちを確かめ合ってこれからの事を決めよう。お前は管理局へ、俺は世界を旅して自分を見つめ直してみる。そしてまた再会して気持ちを確かめ合うんだ。それでもこの想いが本物なら間違いないだろ」

4年。この時間を使って互いに離れ、自分達を見つめ直そうと考えたのだ。

「………」

そんな提案にヴィヴィオは何も返さない。

「4年は長いか?………だが、大学を卒業して社会人として世
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