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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
IFストーリー 互いの想い………
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度店に来いよ。奢ってやる」
『ありがとうございます、時間があったら是非』
そう言って電話を切った。
「さて話すのは何時が良いか………」
これ以上はお客も増えていくし、話すとしたらしっかりと伝えなくちゃいけない。
「閉店後だな………」
そう決めて仕事に集中した………
しかし事件は閉店前に起きた。
「バルトさん!!」
「おう、恵か」
閉店の30分ほど前、恵が慌てた様子で店に入って来た。
「ヴィヴィオは!?」
「ヴィヴィオなら部屋から出て来てないと思うが………」
「ちょっとお邪魔します!!」
と言ってずかずかと2階へと上がっていってしまった。まあそもそもほぼフリーパスで家に上がっていたので気にはしないのだが………
「………静かに出来ないのか」
どたばたと音が聞こえ、2階が騒がしい。
「………ちょっと様子見てくる」
「分かりました」
苦笑いしながら答える公子さんに任せ、バルトは上へ向かった………
「おい、何を騒いで………っ!?」
部屋に入ると同時にヴィヴィオが部屋から出て行った。
「何だアイツ………」
「バルトさん!!」
そんなヴィヴィオを追ってか慌てて恵が出てきた。
「どうした?何があった?」
「わ、私………ヴィヴィオに酷い事………あんなに想ってるなんて思わなくて………」
いつもしっかりした彼女にしては珍しく動揺していた。
「おい、取り敢えず落ち着け、深呼吸だ」
「そ、そんなの良いですから私よりヴィヴィオを………あの子、今何するか分からないから!!」
それを聞いてバルトの行動は早かった。
(ヴィヴィオ!!)
ヴィヴィオは恐らく店とは反対側の裏口から出て行った様だ。
「くそっ………あのバカ何処へ………」
既に姿は無く、何処に行ったか分からない。
「バルバドス!!」
バルトは慌てて長い間使っていなかったデバイスを使い、ヴィヴィオの魔力を追う。
「あいつバス乗ってやがるな!!」
かなりのスピードで移動している事が分かった。
何を考えているか分からないが、普通に追いかけたのならとても追いつけない。
「………後で謝ればいいか」
周りに人が居ない事を確認した後、店の上に移動。
「バルバドス、セットアップ」
バルトはバリアジャケットを展開し、空へ駆け出した………
「………どこだろここ?」
咄嗟にバスに乗り長い事乗り続けて着いた海岸。
海鳴市の海岸の外れのビーチで季節外れのビーチには当然誰もいない。
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