第8話 初めて
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九月の下旬
夏も終わりを迎える頃、そろそろ秋に差し掛かり気温も過ごしやすいものに変わってきた。最近は残業する日も増えこの前なんかは何日か連続終電二本前くらいまで残業だったまである。そんな時の休日はとても心地よい、仕事も終わりほんとにゆっくり出来る。よし今日はゆっくり寝るぞー。
いろは「せんぱ〜い!朝ですよ〜!」
………今日日曜だ。
いろは「せ〜んぱ〜い、朝ですよ」
………ゆっくり寝ていたい。
いろは「先輩、起きてください」
………だんだん近づいてきてる。
いろは「……」スッ
八幡「!?」スッバッ
いろは「あ、起きましたね。おはようございます。先輩」
八幡「うんおはよう。…じゃない、お前何しようとした?」
いろは「そんなの決まってるじゃないすか〜、起きない彼氏の顔を近づけてする事なんてひとつしかないじゃないですか〜♪」
人差し指で自分の唇に当てながらニヤニヤしながらこっちを見てくる。うんあざとい、これはからかってるな。
八幡「……あざとい」
いろは「やだなぁ、素に決まってるじゃないですかぁ」
八幡「…何か懐かしいな、聞き覚えがあるわ」
いろは「それで先輩、朝ごはん出来てるので食べましょう」
スルーか
八幡「あ〜、はいはいわかったよ」
いろは「それでその後勉強見て欲しいんですよ。言いですか?」
八幡「あ?何でまた」
いろは「そろそろ大学の試験なんですよ。それに就職試験とかの勉強もしとかないとですし」
八幡「あ〜もうそんな時期か、ってかお前ちゃんと就職するんだな」
いろは「そうですよ〜、流石に先輩の収入だけじゃこの先不安ですからね。私もしっかり稼がないと……今後のために」///
おい何故赤くなる。せっかく意識しないようにしてたのに、だんだん顔が熱くなってきたわ。
八幡「っ///よ、よくそんな恥ずかしい事言えるな……飯食う」
そう言って部屋を出ようとしたら、一色はクスッと笑ってから後について部屋を出る。
その後は朝飯食べて勉強とか洗濯とか色々して、昼飯も食べ終わったころ。
八幡「それで?午後からはどうするんだ?」
いろは「もちろん午後も勉強しますよ、先輩も手伝って下さいね」
八幡「いや、でもお前俺必要ないじゃん。何だかんだ言って自分でほとんど解くし」
いろは「いいんです!先輩は私の隣に居てくれるだけでいいのです!」
八幡「お、おう…」
何でこいつはこうも恥ずかしい事を言えるのかね。そしてしばらくしてから一色は勉強に取り掛かった。俺はその隣で頬杖をつきながら一色の勉強を見てた。案の定俺に質問も何もすること無くどんどん問題を解いていく。
八幡「(…こいつ結構頭良いんだな。それにめっちゃ頑張り屋だし、世話焼きだし。何か最初に持った印象と全然違うな)」
…………
八幡「(俺もいつもこいつに甘えてるな
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