第七話 スーパーホットプルーム
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か……。」
「ええ? 武井さんも知らないんですか?」
「うーん、その件について詳しい人だったら知ってるんですがね…」
「例の地球防衛軍ですか?」
「はは、そんな疑いの目で見ないでくださいよ。
ちゃんとした組織なんですから。
国際科学者技術者連合。
インターナショナル・サイエンティスト・エンジニア・ユニオン、
通称アイズと呼ばれてます。本部はベルリンにあってね。
生物と文明の存続を科学的な角度から見守るために設立されました。
世界32カ国の団体や個人が加盟していて、
“もうひとつの国連”とも言われています。
なんでしたら、これから本部へお連れしましょうか?」
「いえ、結構です… 」
「でしたら、“でかいもん”に詳しい人をここへ呼びましょうか?」
「そんなことできます?」
「ええ簡単ですよ。テレポーテーションを使えばね。
その人、今ベルリンから帰国してるらしいから、ちょっと待ってて。」
「あっ、すみません!! 着替えたいので10分ぐらいおいてから連れてきてもらえますか。」
武井は「了解」と敬礼し、すっと姿を消した。
百香が着替え終わってリビングへ戻った時に、ちょうど武井が連れの男性と共に飛んできた。
「ただいま。連れてきましたよ、専門家を。」
「どうも、はじめまして。楠田と申します。」
「はあ…。ああ、あ、圷…です。すみません、こんなところまで来てただいて…。」
「いえいえ、武井さんが居れば一瞬ですから。ねぇ、武井さん。あっははは。」
楠田が白い歯を覗かながら、百香の気兼ねを一瞬で笑い飛ばした。
同年代のイケメン登場に、百香は少々面食らった。
「楠田博士はね、アイズに参加している地質学者なんです。
博士、この女性救世主にも、例の“でかいもん”の話し、
わかりやすく説明してやってください。」
三人はソファに腰掛け一息つくと、楠田が丁寧な口調で語りだした。
「では、ポールシフトがどうして起こるのか。
まずは、そこからお話ししましょう。」
博士の話しを要約すると、こうだ。
ポールシフトには二種類あって、
一つは自転軸の上下がひっくり返り、
それに伴って磁気が反転するものと、
もう一つは地軸はそのままで
磁気だけが反転を起こすものがあるのだという。
自転軸が反転する場合の原因としては
磁力を持った天体が地球の近くを通過したり、
小天体の衝突などが考えられるという。
それによって自転軸が大きく揺さぶられ、
地球が地磁気ごと傾いたりひっくり返るのだ。
しかし、今回起こるとされるポールシフトは
南北の磁気のみが反転する地磁気逆転であるという。
その原因と言われているのが、地下深
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