暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Episode W:
Desine fata deum flecti spectare precando
Eipic1-A移ろいゆく季節〜Trajectory〜
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とも出来ないため、ガードレールを突き破って崖下へと仲良く連なるように落ちて行った。
崖下は小河であるため、木々がクッションになって九死に一生を得るなんていう都合の良い事にもならない。落ちた以上は死だ。それを証明するかのように崖下に落下した車は爆発炎上。そこにさらに1台、2台・・・最終的に7台が崖を落ちて行き爆発、そして炎上。

「ミッション第一段階、完了です」

「「了解」」

生死を確かめる必要性も無いくらいの燃えっぷりだ。それを確認してイシュリエルを解除、モニターを切り、俺たちは夕食を摂るために車を降りて店内へ。一番奥のテーブル席を指定して、それぞれパスタを注文し、俺はカルボナーラ、メルセデスはボロネーゼ、ロガンはペペロンチーノを美味しく頂く。
店内にポップなBGMが流れる中、小さなモニターで複数のニュース番組を観る。ミュートにしているため他の客の邪魔にはならないだろう。天気やら時事やらのニュースが流ること30分ほど、デザートを追加注文して食べている中、速報が入った。正に俺たちが引き起こした暗殺――事故のことがテロップとして流れた。

『車を運転していたドライバー、全員が即死か。ま、数十mっつう高さからクッションも無く落ちたんだからな』

『事故原因を調査・・・。映像を観る限り真っ黒に焼け焦げてスクラップになってますし、無理でしょうね』

『身元は調査待ち。しかしギャラリーからの聴取で、僕たちのターゲットであることは明らかですね』

とのことだ。それから俺たちは遅めの夕食を終え、車に乗って次元港を改めて目指す。そして「タム・リンより、作戦の終了を宣言する。繰り返す。作戦の終了を宣言する」メルセデスから作戦終了を伝えられた。

「ジャック・オ・ランタン、了解」

「ヴィル・デ・フラウ、了解」

俺とロガンはそう応じた。これにて任務は無事に終了。あとは次元港からミッドチルダを経由して本局へ帰るだけ。っとその前に、俺たちが乗っている車を、レンタカー店に返さないといけない。次元港の敷地地下にあるレンタカー店が運営している駐車場、その入り口に入る直前、魔法で偽装していたナンバープレートを解除。そしてエレベーターで1階のレンタカー店へ。

「おかえりなさいませ、マッケンジーご一行様。良い旅でしたでしょうか?」

「ええ、実に素晴らしい時間を過ごせたよ。機会があればまた利用させてもらうよ」

「ありがとうございます! またのご来店をお待ちしております!」

マッケンジーという偽名で俺たちは車をレンタルしていた。身分証も全てが違法作成されたものだ。しかもこのウスティオに降り立ってからずっと変身魔法を使って、まるっきり別人に変身している。今の俺は190cmの大男だ。
車の起動キーを受付係に返却して、レンタカー店
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