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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Episode W:
Desine fata deum flecti spectare precando
Eipic1-A移ろいゆく季節〜Trajectory〜
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「いい歳したおっさんが遊んでんじゃねぇって話だよな〜、おい。働け働け」

罪状は集団危険行為。信号無視、スピード違反などの道路交通法違反。拳銃などの質量兵器違法所持。そのうえ一般人への傷害。女性への暴行・誘拐・強姦。さらに強盗などなど。挙げればキリが無い。何度も検挙されているんだが、リーダー格の40代の男は政治家一家の出で、しかも親戚にはウスティオ地上本部の幹部とのコネがあるとのことで、もみ消されたり軽い刑で出所したりしているそうだ。

「おーい、監察官殿〜」

「え〜。ウスティオ地上本部の監察は俺じゃないですよ、メルセデス二尉。とは言え、これが事実なら許せませんね。調査部長に報告しておきます」

「さすが最年少13歳で査察・監察・監査、3種の役職についてる、未来のエリート少年調査官! 年下ながら尊敬するよ!」

「ありがとうございます、ロガン空曹」

ロガン空曹はまさに、優しい親せきのお兄さん、って感じだ。メルセデスは、ガラは悪いが実は性格の良いエセ不良、だな。俺がこの暗殺部隊に入ってからというもの、このトリオで動くことが多いため、結構仲が良いと思う。

「役職手当で俺らより給料貰ってんだろうな〜。いつか奢ってくれ」

「メルセデス二尉。一回り以上歳の離れた子供にたからないでください。恥ずかしいですよ」

「へいへーい」

これから暗殺をしに行こうって空気じゃないよな。ま、俺としても重い空気より、こんな何気ない陽気な空気の方がずっと楽だから良いけど。それから車を走らせること1時間。陽も落ちて夜となったウスティオの大地。そして到着したのは峠道の入り口にあるサービスエリアの駐車場。ターゲット達は走り屋よろしくなカーレースを繰り広げていると調査で判った。特にこの峠をホームコースとしているとのことだ。

「一般車を事故に追いやった事例もあり、死者も出たことがあるようです」

「とんだクズが居るもんだ。さぁ、害虫駆除といこうか。方法は何かあるか?」

駐車場に停めた車内にて作戦会議。俺はすぐさま「俺がやります」挙手。メルセデスが「具体案は?」と確認を取って来たため、「車を操れば問題なしです」即座にそう答えた。

「車を操る・・・? あ、あぁ、ステガノグラフィアかぁ」

「電子戦用の魔法か。あの反則魔法なら足も付かないだろうが」

「決まりですね。でも本当に良いのかい? 間接的にとは言え人殺しを君は・・・」

「ルシルが1111分隊に入った頃からずっと言い続けてるな、お前。今さらだよ、今さら」

ロガンは子供である俺が人殺しに加担することを最初から反対していた。そして任務がある毎に、良いのかい?と確認して来る。そして俺は「いいんです。それが仕事ですから」といつものように答える。
ロガンもメルセデ
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