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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Episode W:
Desine fata deum flecti spectare precando
Eipic1-A移ろいゆく季節〜Trajectory〜
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せたくない、という本心ではない建前を、そうとは知らず信じたクーは目を丸くして、「ぷはっ! ふふ、うふふ、あはは!」吹き出して笑い声を上げ始めた。
「あらあらあら♪ 可愛くてもやっぱり男の子ね、あなた! あなただってこれから大変になるものね! 頑張れ、男の子!」
クーは笑い過ぎて涙を零しながらルシリオンの頭を撫でた。そんな2人の側にリアンシェルトが歩いて来て「変態。スケベ。エッチ」冷たい視線をルシリオンへ向けてそう言ってから部屋を出て行った。
†††Sideルシリオン†††
「・・・おーい、起きろ〜・・・」
「・・・ルシ・・・ルシル・・・」
誰かに呼ばれている。そう知覚して「ん・・・あ・・・」閉じていたまぶたを開ける。俺を呼んでいたのは2人の男。ロガン・リードマン空曹とメルセデス・シュトゥットガルト二等空尉だ。ロガンが運転し、メルセデスは助手席だ。
「すいません。昨夜、遅かったのでつい・・・」
とある現場に向かう車中、俺は後部座席で眠りこけてしまっていたようだ。あくびをかみ殺して謝る。正式に局員となって早1年。俺は内務調査部の査察官・監査官に続いて監察官という3つ目の資格を取得することが出来た。
この1年、その3種の仕事を日夜こなしつつ調査官としての研修も行っている・・・のだが正直、ナメてた。たった1年で管理世界入りを果たした世界は4つ。毎日毎日、その世界に行っていた。昨日も書類整理に追われてほとんど寝ていない。
(あの頃の夢か・・・)
はやてから告白をされたあの夜。リアンシェルトから、寮の準備が整った。いつ入寮してくれても構わない、そう連絡が入った。元より卒業式を終えたら八神の家から出る予定だったし、はやてから直接告白をされても出るとも決めていた。タイミングとしては良い方だった。
(まぁ、手紙だけ残して勝手に家を出たことについてはメチャクチャ怒られてしまったが・・)
「あー、そっか〜。君、内務調査部の・・・。大変だね〜」
「体は大事にしろよ? 俺たち第1111部隊は他の部隊以上にミスは許されないんだからな」
「はい」
この1年で俺に新しい配属先が出来た。それが第1111航空武装隊。仕事内容は暗殺。そう、時空管理局の暗部組織だ。権威の円卓の会議の下、暗殺という完全に違法な仕事を請け負う部隊だ。俺もすでに何人かの人間を間接的に殺めている。もうあの頃には戻れない。まぁ、それで良いのだろうが。
「じゃあ、今回のターゲットについておさらいをします」
ロガンがそう言って俺たち3人の前にモニターを展開。表示されているのは20代から40代と思われる男数人の顔写真。ロガンからその男たちの情報が伝えられる。今おれ達の居る第14管理世界ウスティオを拠点にするギャングだ。
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