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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Episode W:
Desine fata deum flecti spectare precando
Eipic1-A移ろいゆく季節〜Trajectory〜
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時空管理局評議会。それは、旧暦の時代に次元世界を平定し、時空管理局設立後にその一線から退いた3人が、その後も次元世界を見守るために作った組織・最高評議会と、彼らが掲げる理念の下に集った10人の管理局員や民間協力者から成る、管理局の運営とはまた違った事柄を決めるための組織。通称、権威の円卓。
権威の円卓による評議会が開かれる本局の一室。円卓の周囲に椅子が13脚あり、うち3脚の上には管理局のエンブレムにローマ数字のTとUとVが刻印されたモニター。椅子に座るように投影されている人型のホログラムは男女5人。全員が局員の制服を身に纏い、階級章からして将官と一佐であることが読み取れる。

「それでは、これより権威の円卓による、時空管理局評議会を開会いたします」

ホログラムではない、少将の階級章を付けた女性局員が開会の挨拶をした。シアンブルーの長髪で髪型はインテーク。背中まで伸びる後ろ髪は毛先が外へ向かってカールしていて、頭頂部から1本の髪(俗に言うアホ毛)が伸びている。瞳は桃色で、冷ややかな目つきをしている。彼女の名はリアンシェルト。本局にて運用部の全てを管理する総部長。

『まずは・・・つい先ほど、居住区で起きた戦闘について窺おうか』

そんな彼女の挨拶が終わったと同時、Tのエンブレムの刻まれたモニターより声が発せられた。本会の議長であるデュランゴだ。スマウグによる本局襲撃について話すよう、ホログラムではない2人の人間に命じた。

『特別技能捜査課・課長、クー・ガアプ一等陸佐。同課所属、ルシリオン・セインテスト二等空士。君らの報告では、リンドヴルムの首領だった竜・スマウグは、次元の狭間に閉じ込め、永久的に追放したと言うことだったが。それが何故、本局に現れたのだ』

直に椅子に座っているクー・ガアプは、ルシリオンや八神家、イリスが所属している特別技能捜査課の課長で、直属の上司である。そして椅子に座ることなく、クーの側に控えている少年ルシリオン。Vと刻まれたエンブレムのモニター・リョーガ評議員から尋問された2人は静かに口を開いた。

「スマウグと最後まで戦っていたのは自分です。撃破できるだけの戦力・使い魔を召喚し、これと共にスマウグと交戦。撃破した姿は確認できませんでした。撃破確認を怠ってしまった理由については、報告書に記したとおりです」

アールヴヘイムを次元の狭間、神器をロストロギア、ヨルムンガンドを使い魔、そういった変更点以外は事実を伝えていた。アールヴヘイムでの戦闘、門を閉じた理由、撃破の確認をしなかったのではなく出来なかったことなどだ。

「彼の作戦に非があったとは思えません。確かにスマウグが出現したのは事実ですが、あれは想定が出来ないものです。それに、その作戦に許可を出したのは私です。責めは私が受けます」

『しかし
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