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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第227話 絶剣と剣聖
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つきであり、シルフの中でもトップクラス。中でも空戦の達人でもあるのだ。
なのにそれを退けるとは、その絶剣は只者ではない、と言う言葉すらない。
まさに、空前絶後と言うべきだろう。
コンバートしたてでその強さと言うのなら、本当に前代未聞だ。だから、《絶剣》の相棒のあだ名は……前剣? 未剣? ……と、勝手に想像したのだが、格好悪いからなしの方向で。
「それで、もう1人の人の通り名も絶剣なの? その……私達みたいに、双・絶剣……とか?」
「う〜ん、そ〜れが違うですな〜これが」
リズが芝居がかった様な仕草をして、ちっちっと舌で音を鳴らしながらひとさし指を左右に振った。
レイナは、首をかしげる。確かに、2人だと聞いた時は驚いた。
絶剣が2人。
即ち、2人ともが同じ通り名、《ゼッケンツー?》 くらいに考えていたのだが、それは違うようだ。
「もう1人はね……、《剣聖》って言われてるよ」
「け、牽制? 《ゼッケン》に《ケンセー》ってますます、運動って感じがするね? 運動……って言うより野球かな??」
「ちっがーうわよっ!! もう、可愛い顔して、オヤジギャグなんてやんないのっ!」
「あうっ」
リズは、ボケたレイナの鼻先に人差し指をぴんっと当てた。
ツッコミを頂いたレイナは頭をぽりぽりと掻きながら、“てへへ〜”と笑いつつ、頷いた。
「けんせい、ね……、それって 絶対に、ソードの剣に、聖なるの聖、で 剣聖だよね?」
「そっ、そのとーり!」
リズは、よく出来ました!と言わんばかりに頷いた。
随分と大仰な名前が揃ったと言うものだ。絶対無敵の剣、空前絶後の剣に加えて、剣聖とは……。色んな世界、RPGで出てくると思うが、大抵がかなりランクが上の剣士に与えられる者だと記憶している。
《剣術における聖人》、《剣士系の最上位に位置する》、等々だ。そこから連想されるのは……勿論、果てしなく強いと言うイメージ、である。
「うわぁ……聞いただけでも凄そうなのに、リズさん……ほんと、チャレンジャーだね?」
「むぐっ。あ、当たって砕けるのも大切な事だし……」
「それで、巻き添えは酷いですよぉー! 以前の大きなイベントの時は、『当たって砕く』って言ってたのにーっ」
「うぐぐっ……」
リズは、乙女が発するにはあまりにも相応しくない言葉を吐きながら、がくっと頭を下げた。
そんな仕草を見たら、どうしても笑いに包まれてくる。だけど、その前に、アスナはどうしても聞きたい事があった。
絶剣と手を合わせた
風妖精
(
シルフ
)
の剣士に。
「……でも、本当にリーファちゃんでも敵わなかったの?」
「はい。……お互いHPが半分切るくらいまではいい勝負だったんですけど、最後まで
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