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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter50
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を閉ざして決意した目でこちらを向いてくる。

「…昔…海鳴を出る際に交わした約束覚えてる?」

「え!?約束!?」

まさか、悠里からその言葉が出てくるとは予想できなかった俺は取り乱した表情をしながら悠里を見る。

「…その反応だと覚えてくれてるみたいね」

「…まあ、最近思い出したんだが…あれは昔にした約束だろ、何を今さら…」

冷静になれと俺の心に命令して落ち着かせようとしたが悠里は俺の目の前に立ち

「じゃあ、その約束まだ有効期限でいいわよね」

「え!?それは…つま…っ!?」

つまりと言おうときたとき言葉が途切れる。

悠里は俺の顔に近づき俺の口を悠里の唇で閉ざす。

長く感じる十秒間、そのまま静かな時が過ぎると悠里は唇から離れうっとりとした表情で見つめてくる。

「悠里…お前…」

「…私、ゆうくんのことが好き…幼馴染みとしてじゃなくて異性として…大好き」

「悠里…」

まさか、悠里がこんなに大胆な行動をとってくるとは…だけど

「俺は…その」

「わかってる、祠堂さんにも告白されたんでしょ?…話は祠堂さんから全部きいたから」

…既に聞いていながら告白来てきたというわけか。

「別に私は祠堂さんと一緒でも構わないわよ」

「え!?いやいや!流石にそれは!」

いろいろ駄目だろ!法的に!

「でも、二人のうち一人なんて選べないでしょ?」

「うぐっ!」

悠里の言う通りだ…正直、悲しませたくはないし…

「まあ、ゆうくんは優しいから…仕方がないことなんだけどね」

「…うっ…」

これはもう引き返せる所ではないな

「ねえ…ゆうくん」

「な、なんだ?」

「このまま…しよっか…」

「ウェッ!?」

イキナリナニイイダシテルンデスカコノヒトハ!?

「いきなりでごめんね…けど…不安なの…明日どうなるかわからない日々だから…」

悠里はからだが震えていて、明日生きれるかどうか不安でしょうがないのがよくわかった。

「…わかった…本当にいいんだな」

最後の確認ということで確認をすると彼女は頷き、取り合えずこの地下区画に存在する寝室で俺たちは一夜を過ごすことにした。

一夜が明けて翌朝、全員が学園生活部の部室に集まっていた。

「ふあぁっ…」

「リーさん、寝不足か?」

「え?まあ中々寝つけなくてね」

実際あまり眠れていない…俺もなんだがそこは慣れの違いだ。

「さてと、取り合えず今後の俺達の方針を考えてみた」

「え?此処で留まって外の助けを待つんじゃないんですか?」

この中で現実視している直樹が一番最適な考えを口にする…確かに直樹の言うことは一理あるが
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