暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン stardust=songs
アインクラッド篇
movement U 絶望と希望の二重奏
アスラ戦 其之一
[2/2]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
屋全体を襲う。そして………
「あ!アイツ!」
一人がその衝撃で転倒した。当然、アスラがそんな隙を逃す筈はなく……
「ヒッ、ギャアァァァァ!!!?」
無数の武器がそのプレイヤーを捉え、容赦なくHPを削り取る。あっという間にイエローに達し、レッドゾーンに突入し、いっそ呆気ないほどにゼロへ。
「……あ、」
そのプレイヤーは、何が起こったのか、最後まで理解することが出来ないまま、その体を無数のポリゴン片へと変えた。
一拍おいて
「う……うわぁぁぁぁぁぁ!!?」
あちこちで悲鳴が上がった。混乱し、動きが止まる中、さらに二人の犠牲が出た。それが、決定打となった。そこら中で、転移脱出する者が続出した。
「……完っっっ全に戦線崩壊したな。で、どうすんだ?」
ヒースクリフに訪ねる。オブラートに包んだが、要は撤退するかと聞いている。
「残念だが……撤退はできないな。」
「おいおい……本気か?」
「無論だとも。ここで退けば、攻略組全体の士気に関わる。」
「………はぁ、分かったよ。じゃ、どうすんだ?」
先程と同じ質問だが、意味は違う。さっきのは撤退するかどうかだが、今回は方針を聞いている。
「フム………アマギ君。君にあの腕の半分を任せたいが………どうかな?」
一瞬、何を言われたのか理解出来なかった。
「おーおー、無茶苦茶いってくれるねぇ。」
「何、君の切り札を切ればそれくらいどうとでもなるだろう?」
「………何処まで知ってる?」
幾分かの殺気を込めた問いに、しかしヒースクリフは、飄々として答える。
「フッ、私も夜中にこっそりレベル上げするタイプでね。」
「あらら、見られてたの。俺の索敵に反応するはずだけど?」
「いや、偶然見かけてね。アルゴ君に尾けてもらった。」
「………あとで口止めしないとな。」
「まぁ、そんな訳だ。頑張ってくれたまえ。」
「お前、俺の切り札見るためにこんなことさせるわけじゃあないよな?」
「勿論だとも。流石にそんな真似はしない。」
「………ホントかよ。」
とにもかくにも任された以上は仕方ない。ステータスを呼び出し、少し操作する。指を一振りして消すと、ブラッドクロスを構え直す。
「まぁ………何とかなるだろ。」
いつものセリフを呟き、石造りの床を蹴った。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ