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とある3人のデート・ア・ライブ
第7話 終わりの始まり
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「………誰だ?」

彼女ーー村雨令音はパソコンを操作する手を止めて後ろを振り向く。そこには先ほどの少女がいた。

柑果「………少し聞きたいことがあってね」

今日、我々の住む世界とは別次元の話をしていった神代柑果だ。

令音「………ほう?何だね?」

柑果「………なんかこの世には『科学』と『魔術』以外にもう一つ、『精霊』という分類が存在してるんだけど……どういう存在なの?」

令音「ふむ……それを一言で説明するのは難しいな。映像を見てもらった方がいいだろう」

と、令音はまたパソコンの方へ向き、操作し始めた。

すると、突然大きなモニターが上からゆっくり現れた。

この部屋の電気の照明が暗くなり、映像が見やすい状態になった。

そして映し出されたのはーーまだ封印される前の夜刀神十香だ。

続いて四糸乃、時崎狂三、五河琴里、八舞耶倶矢、夕弦、誘宵美九。

今まで士道が出会い、封印してきた精霊の映像が流れた。

令音「………これで満足かね?」

柑果「………赤髪の女の子の、子供の頃の映像をもう一回」

令音「………?構わんが」

令音が映像を巻き戻し、謎のノイズと琴里が接触する瞬間の映像を見せた。

柑果「………あのノイズは?」

令音「………あれは『ファントム』さ」

柑果「『ファントム』?」

令音「あぁ。彼女が琴里と美九に精霊の力を与えたのだよ」

柑果「………どういうこと?その他の子たちは違うっていいかただね」

令音「そうだ。他は『純精霊』で琴里と美九だけが人間から『精霊』になったのだよ」

柑果「………『純精霊』?人間以外に『精霊』という種族がいるの?ならその琴里や美九って子はどうやって『精霊』になったの?」

令音「………《霊結晶(セフィラ)》という核があるのだよ。それには『天使の力』があり、それが『精霊』の源となっている。『精霊』の種族があるわけではないが」

柑果「『天使の力』……じゃあ他の『精霊』もそうじゃないの?」

令音「そうだ」

柑果「じゃあ『純精霊』も人間から《霊結晶(セフィラ)》を埋め込まれて精霊になったんじゃないの?」

令音「………記憶が無いのさ」

柑果「記憶?」

令音「あぁ。精霊になる前の記憶が無いらしい。だから彼女達は生まれた時から″そうだったんだ″と思っているらしい」

柑果「……」

令音「そんな彼女達を我々は『純精霊』と呼んでいる。君の考えてる通り、彼女達も元は人間だったという可能性もあるが、記憶が無いという事実がそれを低くしている」

柑果「……まさか、ね」

令音「ん?どうかしたのか?」

柑果「………いや、何でもない」

令音「そうか。満足かい?」

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