ダークハウンド
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渋! その苦渋はやがて己の裏においてより昇華されるッ!! 真の芸術とはすなわち、未知なる内の己が想像力。未知なる物への飽くなき探求心。何物にも勝る芸術とは即ち―――己が宇宙の中にあるッ!!」
ズドォォォォン!! という落雷じみた効果音が似合いそうなビーティーの雰囲気に、なのはは硬直した。ジャンゴも荘厳かつ威厳たっぷりな宣言に、心が……いや全身が感動で打ち震えていた。
「お、己が宇宙の中に……?」
「そう。それは乙女のスカートの中身も同じ事。見えてしまえば只々下品な下着達も―――見えなければ芸術だッ!!!!」
「見えなければ……芸術!?」
「そうだともジャンゴ。さあ、今こそ確かめよう。奇跡が起こる瞬間をな!」
「あ、ごめん。若干流されたけど、流石になのはぐらいの年齢の子にそういう事をするのは遠慮しとくよ。そもそも女の子のスカートの中をじろじろ覗くって、年長者としてアレだし、なんか罪悪感が湧くし……」
「そこで我に返るのな。真の芸術に限らず、人類の進歩を促してきた発明品もそういった常識を超えた想像力によって世に生まれたものなんだが……やはり理解してもらうのは難しいな」
「まぁ、想像力が人類の進歩を促してる点は僕も理解できるよ。科学や技術というのは想像して作っていくものだし、身近な所で言えば娯楽分野だって想像から生まれているんだから」
「ジャンゴさんがそっち側に引き込まれる前に戻ってくれて嬉しいけど、それはそうと私って幼女枠に入ってるの? もう11歳なのに」
「つぅかどの年齢までが幼女だって疑問があるが、実際どうなんだ?」
「う〜ん、年齢もそうだけど、やっぱり身長が重要なんじゃない?」
「と言うより二人とも、もうすぐ出撃って時に何議論してるの。アギトがいないだけで、深刻なツッコミ不足だよ……」
二人には出来るだけ早く帰ってきてほしい、と切実に思うネイキッドエースであった。
とりあえず最初の目標地点に到着したため、ここで降下する予定のなのははヘリの縁に経った。だがその際にさっきのビーティーの宣言を思い出したせいで、ふと自らの下半身で揺らめくバリアジャケットのスカートが気になってしまった。
「………………。見えてない、よね?」
ちゃんと周りからの視線をガードできるように設定しているはずだが、何となく……なんとな〜く防御が心許ない気がしたなのはは、変装のためのワニキャップを被ってスカートを押さえながらゆっくり降りていく。その際、真の芸術を確かめられたかどうかは神のみぞ知る。
そしてジャンゴも目標地点に到着次第、ヘリから降下した。最後にビーティーを降下した後に作戦領域から一時離脱するヘリを見送り、ジャンゴは一応なのはとビーティーも近くにはいるが、久しぶりに一人で戦う事にち
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