ダークハウンド
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相手は中央、北、南の3つのルートから西にある合流地点に向けて進んでいる。他より隠れられる建造物が多い南にはなのは、北にはビーティー、中央は僕が担当する。可能なら彼らを全員フルトン回収しておきたいけど、最低限無理はしないこと」
「わかった。ここで回収しておけば“裏”の思惑に翻弄される局員が減るし、より多くの人に真実を伝えられる、と言っても自分が捕まったら本末転倒だから、皆も気をちゅけよう!」
「ブフッ!? ふ、不意打ちするなよペシェ! ぶわっはっはっはっはっは!!! 噛むとか! ここで噛むとか!! うっひゃっひゃっひゃっひゃっはっはっは!!! うひっひっひっひ!! ツボり過ぎて腹痛い!!」
「むぅ〜〜〜〜〜!! そんなに笑わないでよ、もう! 私が噛んじゃったせいなのは承知してるけど、すっごく恥ずかしいんだからね!」
「わかったわかった、そんなスカート捲りされた文学少女みたいな可愛らしい目で睨むなよ。……ン? そういやペシェは空飛べるのにバリアジャケットがスカートって、実は見られたくてムラムラしてんのか?」
「してないよ!? 一応中は見えない仕組みにしてるからね!?」
「じゃあ相手がスカート捲りしてきたらどうする? 流石にプログラム程度じゃあ隠しきれないだろ?」
「その時は普通に手で押さえるよ……そもそも戦ってる時にそんな事してくる相手がいるとは思えないけど」
「はてさて、それはどうかな? ペシェがそう思いたければそう思っていればいい」
「なにその含んだ言い方!? 本当にそんな人がいるってこと!?」
「まぁペシェが自主的に真の芸術を俺達に提供してくれていると言うのなら、止めやしないぜ」
「はい? 真の芸術?」
「よくぞ聞いてくれたッ!!」
突然何かのスイッチが入ったようにビーティーの全身から熱気が迸る。急な変貌ぶりになのはは悪寒が走り、ジャンゴは意外な一面を興味津々で見ていた。
「さて、お前らは考えてみた事があるか? 人類の最も大きな動力源とはなんだ? エロか? なるほど、それもある。だが時にそれを上回るのが想像力! 未知への期待! 知らぬことから知る渇望! お前らも色んな場所や世界を回って来た以上、さぞかし多くの芸術品を見てきた事だろう!」
「「いや、私(僕)達いつも戦ってばかりで芸術品は見てないんだけど」」
「それはそれで構わない! むしろ未知だからこそ神秘を見出せるのだ! 例えばモナリザの美女の謎に宿る神秘性! ミロのヴィーナスに宿る神秘性! 星々の海の果てに垣間見えるその神秘性! そして乙女のスカートに宿る神秘性!!」
「そんな所に神秘性を見出さないで欲しいんだけど!?」
「それらの神秘性に宿る圧倒的な探究心は、同時に至ることの出来ない苦
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