暁 〜小説投稿サイト〜
SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《ニ話─買い物にて》
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を付けて、髪は金髪の、多分、何かのアイテムできっちり整えられた髪型。それに、肩の部分に、名前は忘れたけど、服のフサフサ(ファー)が付いたとてもキラキラとした装飾付きのマントを着ていた。

「あいっかわらず凝った装飾してんなぁお前」
「いやいや、この程度ではまだまだだよ、わざわざ指名で依頼をしてくださるお客様をこの程度の格好で迎えるのはとても心苦しいんだが何分店じまいの一歩手前だったものでね、せめて君が淑女(レディ)であるなら私としてももう少し「そいで?依頼した物なんだけど、出来てるか?」私の台詞に割り込むのを楽しんではいないかね!?」
な、なんだか独特なペースを持った人だけど、リョウさんはどうやらこの人を扱いなれているみたいだった。

「メッセでも言ったろ?今ちっと急いでんだよ。お前語りなげーんだって」
「やれやれ、新しき年を迎えて早々にやってきたお客様からの扱いがこれとは、今年は前途多難だよ?」
「そいつは残念だったな。代わりに代金は弾んどくぜ」
「金銭的な問題では無いんだけれどねぇ」
はぁ。と溜息を吐きながら、ハーラインと呼ばれたその男の人は肩をすくめてやれやれと首ふる。うーん、やっぱりお芝居っぽい。

「まぁそれでもその早々の時期に御依頼を頂いた事は恐縮だね。何時も御贔屓にしていただけている事は素直にありがたい」
「お前の趣味はともかく、腕は確かだからな」
「ちょ、趣味はともかくと言うのは聞き捨てならないのだがね?私としてはそこが最も大事なものでだね……」
「はいはい良いからはよ答えろって。物は出来てんのか?」
身を乗り出すようにまた語り始めようとするハーラインを、リョウさんが呆れたように諌める。何て言うか、凄くなれてるなぁ……多分、ボクじゃ絶対にこの人と話すのは無理だと思う……

「やれやれ……愚問だとも。このハーライン、依頼された仕事もこなせないほど鈍ってはいないよ?」
「そりゃいい。後はもう少し語りが短いと良いんだがなぁ」
「?なにか言ったかね?」
「気の所為だろ」
後半をぼそっと言ったリョウさんの言葉にハーラインは首を傾げたが、リョウさんが誤魔化したので首を傾げてそのまま黙る。ちなみにだけど、ボクにははっきり聞こえた。うん、同感。

「それでは商品の受け渡しと行こう。しかし、全く真逆な効果の二つとはねぇ……これが御依頼の品だよ。本当はもう少し作りこんだデザイン性を重視したかったのだが、やはり時間の無さが痛くてねぇ」
「いや、デザインは求めてねぇよこの際」
やや溜息がちに言うハーラインから小箱を受け取りながら、リョウさんは苦笑した。だんだん、このハーラインと言う人がどんな人なのか分かってきた気がした。何て言うんだろう、あーてぃすと?自分自身の作る、装飾品に、“作品”としてすごくこだわりを持ってる
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