暁 〜小説投稿サイト〜
SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 終ノ試練
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けど……実現はむずいもんだ」
「なーんか達観してるな」
「一般論だろ?」
苦笑しながらもなんともなさそうに言ったリョウは、特に思い入れもなさそうに見えた。

「見えてきたな」
「おっ、ラストか」
言いつつ表れた巨大な門の前で二人は立ち止まった。そこに、これまでと比べると二、三倍に大きな、それこそボス部屋のような部屋があった。

「終ノ試練……」
「ん、サブタイがねぇな」
「あぁ……」
リョウは疑問げに言ったが、ソレイユは特に疑問では無いような……いつもと変わらない態度で、扉を押した。
ギギギ……と音を立てて、扉が開く。二人はのんびりとした態度で奥へと進んだ。

其処は、円形の広間だった。
それこそ、丁度SAOのボス部屋とごく近い作りの部屋に、二人は入って行く。

「またボスかぁ?面倒臭ぇな」
「…………」
ゆっくりと、奥へ奥へと進んでいくソレイユの後ろで、リョウが頭を掻きながら言った。そのまま二人はドンドンの部屋の中央に近付き……ついに、中央に立った。

「……ん?」
何も来ない状況に、リョウは疑問の声を漏らす。と、隣でソレイユが呆れたように言った。

「……はぁ、早くしてくれない?」
[ありゃ!?剣聖さん気付いていらっしゃったんです?]
「始めもそうだったが、あんた結構演出好きだろ?」
[ありゃ、私そんなに読みやすいですかねぇ?]
困ったように、しかしどこか楽しげに言う天の声に、ソレイユは上向いえジト目を向ける。

「……早くしてくれ」
[あはは、そんなせっかちにならずとも……ちゃんと説明いたしますよ]
「んだよ、お前直々に説明してくれんのか?」
上を見上げて言ったリョウに答えるように、相変わらず高めにテンションで天の声は答えた。

[はい!これまでの困難な三つの試練を乗り越えて来られたお二人に敬意を表しまして、最終試練は私から説明させていただきますよ!!]
「そりゃどうも。んじゃさっさとしてくれ」
[お二人とも急かしますねぇ]
「「早くしろ」」
[はい……]
落ち込んだように言った天の声は、しかし直ぐに気を取り直したように続けた。

[えー、こほん!それでは最後の試練について説明いたします!]
元気な声で言う声に内心辟易としながら二人は耳を傾ける。

[終ノ試練の名称は、対峙《たいじ》です!ルールはたった一つ。今お隣にいるその方を……倒す。それだけです。ちなみに、倒された方は残り五時間、この部屋で過ごしていただきますので、そのおつもりで!]
「……はぁ」
「……はぁ?」
違う意味の「はぁ」が二つ重なり、リョウは首をかしげ、ソレイユは頭を下げる。

[では、以上です!残り時間は三時間。ご自由にどうぞ〜]

「いや、ちょ、おい!」
「…………」
声が
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