暁 〜小説投稿サイト〜
SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 三ノ試練
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から待ってるだけになっちゃう」
「あ……わかるかも」
「え?」
ふと頷いて言った月雫に、美幸は首をかしげる。彼女は考え込むように目を伏せると、言った。

「私もね、桜火がホントに本気になれる時は、待ってる時の方が多い気がするんだ……多分、足手まといになっちゃうし、私も、桜花のお荷物になりたくないし……」
「……やっぱり、そういう時って、心配になったりする?」
美幸が聞く。話が、元の部分に戻りつつあった。

「うーん……確かに、フットワーク軽いし、トラブルに首を突っ込みがちだけど……」
「…………」
「でも、大抵の事は心配事にならない、かな。桜火強いから」
「そっ、かぁ……」
それは強いのは、きっと桜火と言う青年だけでは無いのだろうと、美幸は思った。
自分は、どんなにリョウが強いと知っていても、不安にはなってしまう。“もしも”を徹底的に心配してしまうからだ。それはある意味、美幸の人生経験上は仕方の無いことでは有る。しかし無条件で自身のパートナーを信頼できる彼女は、きっとそれだけ相手の事を信じ切っているのだろう。

「うーん、でもそっか」
「え?」
と、月雫が小さく微笑みながら何となく期待するような顔でこんなことを言った。

「ちょっと会ってみたくなって来たよ。りょうさんって人」
ワクワクしたように、そんな事を言った月雫に……思わず頬が緩む。そうして美幸もまた……

「私も、会ってみたいな……桜火さん」
二人の青年は今も今とて全速力で二人の元へと急いでいるのだが……その事を、この二人は知る由も無かった。

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