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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 三ノ試練
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は神の子」
ソレイユがなめらかに言うと、

「我は巨人の子?」
リョウが何故か疑問型で言う。

「しかして我は人に有らず」
「我は大蛇」
「大地を喰らい」
「大海を飲む毒蛇なり」
「我、道化の神より生まれし異形」
「恐れ震えよ」

「「我は世界を喰らう者」」

言い終えた……瞬間、大地が震えた。
ゴゴゴゴ……と言う地鳴りのような……否、地鳴りその物と言うべき音と共に地表が細かく震えはじめ、リョウは視界の端で小石が軽く跳ねるのを見て、気怠げに声を出す。

「なんつーかさ」
「ん?」
「始めの迷宮はギリシア神話っぽかっただろ?」
「まあ、ミノタウロス出て来たしな。これは……北欧神話だな。ロキと女巨人の子供、ヨルムンガンド……統一性無いって?」
気がついたようにソレイユが問うとリョウが肩をすくめた。

「まー、RPGじゃよくある事だけどな、神話がごっちゃとか。さっきのはなんか某指輪物語みてえだったし」
そんな事をのんびり話している間に、それは現れた。広間の中央に、巨大な穴が空いていたのである。そうしてそこから、まるで間欠泉が吹き上がるかのように巨大な影が昇り上がり……着地した。

「おぉ」
「でっか」
それは石版に書かれていた通り……蛇だった。
尻尾の先で蜷局を巻き。だいたい中間部から頭までを伸び上がらせたその巨体の全高は百メートルを優に越えるだろうか。身体の太さだけで七、八メートルは有りそうなそれは、頭の左右に二本の角こそあれども、確かに蛇として其処に居た。
見上げたその頭の上に、見慣れた八本のHPバーと固有定冠詞が表示された。

《The World eater》

「世界を喰らう、と言う割には小さいな」
「あー、そのレベルで言えばな……まあ顔のどこに眼が有るのか分からなくほどデカいのが出てこられても困るけどな」
「それもそうか……さて」
のんびりと、それぞれの印象や意見を二人は言いあう。どうでも良いが、二人とも全く恐れていないし震えている様子も無い。
大きく体を伸ばしたワールドイーターが、ぐいっと鎌首をもたげる。大きく首を引き、リョウとソレイユに狙いを定め……

「来るな」
「あぁ。来る」
もたげた首が、一気に振り下ろされ、巨体に似合わぬかなりのスピードをもってソレイユとリョウの下に巨大な顎が迫る。とは言え、大きさとしては山が迫ってくるのに近い。少々受け止めたり、弾き防御(パリィ)をするには所見では怖い所だった。なので……

「ふっ」
「よっと!」
二人が左右に飛んでそれを避け、一瞬前まで二つの小さな影が居たその位置を、巨大な影が砕け散らせる。

「うわぁ……」
心底嫌そうにリョウが声を上げた
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