暁 〜小説投稿サイト〜
SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 二ノ試練
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っこめ、フェニクニスを両手で持ち―――

「ちょっと、本気出すか」
そう言って、再び刀を握りこんだ。

────

同じ場所の、違う位置で二人の青年は同時に口を開く。

「そいじゃ、久々の団体さんだけど、さっさと先進みてぇんで」
「さっさと片付けないと、とんでもない事になるしな」
自身と、幾つもの戦場と幾つもの刃を潜り抜けて来た相棒を、最も慣れ親しんだ構えで持つ。
二人の青年は同時に、得物へと呼びかけた。

「いくぞ、≪天凰フェニクニス≫」
「喰っちまえ、《冷裂》」
刀はまるで不死鳥のように、ヒィンと美しく鳴き
刃はまるで血に濡れたように、夕日の朱をその刃で反射した

武器達のその答えは同時に、彼等の前の軍勢への死刑宣告でもあったのだが……それを理解できる者は、この場には残らなかった。

────

「ほっ」
目の前で槍を振り下ろした鳥頭の獣人の一撃を、軽くサイドステップを踏んで紙一重で回避し……

「あらよっ」
その頭を掴んで、思い切り地面に叩きつけると……

「奮っ」
土色のライトエフェクトと共に、その頭に足を振り下ろす。
倒れた後頭部にそれが直撃し……頭が踏みつぶされ、体が爆散した。
大震脚は、このように相手を踏みつけるように発動して喰らわせると、そのまま踏みつぶすような形の重単発攻撃になる。とは言え、SAOではモンスター相手に踏みつける。等と言う行動がつうじる状況はかなり限られていたので、知っている者は極少数だが。

「次……ありゃ?」
さぁ次はだれだと周囲を見渡して、最早周りには何も居ない事に気付いた。と、少し離れた場所で戦っていたらしいソレイユが最後の一体を斬り倒し、ひゅんっ、と刀を振ってそれを鞘におさめた。

「よぉ、お疲れさん」
「あぁ。お疲れ」
近づき、何となく拳を出してみる。と、すぐにその意味を察したらしく、微笑しながら左の拳をリョウのそれとコツンとぶつけた。

「さて、と。ちょっと時間喰ったな」
「だな。まぁ、まだそれなりには有るけど、次もこんなんだったらロクなことねぇな」
「確かに、な……仕方ない、走るか」
「やれやれ、若者は元気だねぇ……」
「そうぼやくなって」
苦笑しながらソレイユは扉の方を向いた。リョウもそれに習うかのように、扉を見る。次の瞬間、バンッ!と破裂音がして、二人の姿がその場から消えた。

二ノ試練 破軍 突破
残り時間 08:55

────

「へぇ、それじゃ今日はそのりょうさんと動物園に?」
「はい。普段は買い物とかなんだけど……偶にはそう言う所も良いかなって……もっとも、リョウは科学博物館とかのほうが好きかも知れないけど」
「あはは、ますます同じだね。私も今日は桜火……あ、えっと桜火って彼の名前ね。桜火
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