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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 二ノ試練
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すくめた。

「まぁ、そうだとしても……する事に変わりは無いからな。要は問題なのはここを突破できるかどうかだし」
「あぁ……それもそうか……」
なんだかんだで思い出したようにそう言ったリョウを一瞥しつつ、ソレイユは再び歩き出し、リョウもそれに続く。
早い話、異世界だろうが並行世界だろうが、この二人にとってみれば野良パーティを組んでいる程度の感覚でしかなかった。

────

そのまま進むと、二人の前に再び先程見たような鉄製の門が現れる。やはりというか、石のアーチの上には文字があった。ソレイユがそれを読み上げる。

「二ノ試練 破軍」
「破軍?」
「あぁ、そう書いてある」
「ふーん……なんか、厨二臭ぇなぁ……」
呆れたように言うリョウに笑うと、ソレイユはそのまま扉に歩み寄り、ゆっくりと押す。その向こうは、何やら異常な程の真っ黒な空間が広がっていた。

「こりゃあ……なんだ?」
「さぁ?行けば分かるだろ」
「そりゃそうだな……んじゃ、行きますか」
まるでピクニックでもしているかのように、二人は暗闇に向かって踏み込んだ。後ろで重々しい音と共に扉が閉じると、すぐにその姿は掻き消え、唯黒い空間が周囲に広がる。唯一、前を、あるいは後ろを歩く相方の姿だけは、黒い中にくっきりと映って見えた。

「……さて、どうする?」
「進む。しかないだろ……おっ?」
と、ソレイユが前方に何かを見つけたらしく、目を細めて前を見た。リョウが尋ねる。

「なんだ?」
「門みたいなものが見える……」
「あぁ?」
ソレイユの横からリョウが覗き込むと、成程確かに、遥か向こうに門のような物が小さく見えた。大きさからして、此処から脱出するための物のようだ。

「なんだよ。二ノ試練ってのは暗いとこ通り抜けるだけの仕事か?」
「いやぁ……そうでもなさそうだぜ」
「あ?……っと、こりゃあ……」
言われて、リョウは下を見た。地面が、いつの間にか乾いた土へと変わっていたそれと同時に、周囲が一斉にその地面へと姿を変える。
一つ。ふわりと風がリョウとソレイユにまとわりゆくように吹いたかと思えば、空が燃えるような夕日に変わり、一つ。どんっとかすかに地面が揺れたかと思えば……

「はぁ……」
「おーおー、こりゃぁ団体さんで」
周囲の全てを何時の間にやら大量のモンスターが埋め尽くしていた。その数を数えきることは、ぶっちゃけた話面倒すぎるのでリョウもソレイユも即座に諦めた。前衛後衛など全く意味が無いので、リョウはふいっと体を反転させ、ソレイユと背中合わせになる。

「なるほど。こういうことね……」
「これ、全部潰すのかぁ?何体いんだよ、ったく……」
ソレイユが呆れたように呟き、リョウが面倒臭そうに言った。それこそ考えるのすら面倒なほどに無数
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