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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 一ノ試練
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り、一本目の通路で中央を選んでからは、二人の行く先に分かれ道は一本も無かった。まぁ道を選ぶ必要が無い分楽では有るのだが……と、首だけで振り向いたソレイユが言う。

「いや、これで正しいはずだ」
「あ?」
「迷宮っていうのは、迷路と違って別れ道はなく曲がりくねった一本道っていうのが定義だったはずだ」
思い出すように言ったソレイユに、リョウは感心したように声を上げる。

「はぁ〜〜そうなのか?俺はもう迷宮っつったらSAOみてぇなあれしかイメージ出来ねぇわ」
「まぁ、あれを体験してるのならそう思っても仕方がないけどな」
笑いながらそう言って、ソレイユは再び前方を向く。と、即座にその足を止めた。
同時に、リョウも歩みを止める。

「……リョウ」
「気のせい……じゃねぇな」
言いながら、二人はゆっくりと振り向いた。
何故立ち止まったか。簡単な話だ。……地面が、少しだけ揺れていたのである。

「来てるな」
「ああ、来てるな」
聞き耳を発動させると、音が聞こえた。
そもそも想像しておくべきだったのだ。こんな遺跡っぽい通路で、下り坂と言えば……振り向いた二人の視線の先に、それはあらわれた。

「来ったぁ!?」
「うわっ……」
言うが早いが、二人は今度こそ揃って走り出そうとして……走り出す寸前にソレイユがそれに向かって短剣を投げ、刺さった。確認すると、今度こそ二人は走り出す。
それを、かなりのスピードである物が追いかける。皆さんご存じ。丸い大岩である。しかも……

「つーかスパイク付きとか何殺傷力重視してんだコラァァァ!!」
「まったくだ……」
リョウが叫び、ソレイユも言いながらとんっと飛んだ。追いかけて来る大岩にはびっしりと鋼鉄製の棘が付いており、なんとも殺す気満々だ。しかも……

「てか、あれ早くね!?何!?モーターでも入ってんのか!?」
かなりのスピードで走っているにも関わらず、相変わらず岩はしっかり追従して来ていた。
しかも丸い岩の癖に、スパイクのせいなのか、左右に通路と三十センチくらいの幅を常に開けて転がって来ていて、床と天井との摩擦による減速が全くない。

「もしくは天の声(笑)が速度調整してるとか?」
「ふざっけんなあのやろぉぉぉぉ!!」
ありえなくないことを述べるソレイユの言葉から首謀者に向かって罵声を叫けぶリョウだが、その間も二人は走り続けている。しかし数分無言で走ると……ソレイユが小さくぼやいた。

「……飽きてきたな」
「んなこと分かってんよ!」
言いながら走る。全力疾走ではないが、どうせ同じ通路を追いかけて来るのが分かっているのだから、少なくとも出口が見えるまで全力で走るべきではない。疲れる。

「めんどうだな、さっさと片付けることにするか……リョウ、先に行ってっから
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