コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 一ノ試練
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取り着いたらアイツの目ぇ潰してくれるか?」
「目を、か?」
「あぁ。後はやるから……あ、その代わり速攻脱出な」
まるで悪戯を思いついた子供のようにそう言ったリョウに、ソレイユは彼がやろうとしている事を何となく察した。ちなみに自分の思っている通りなら、実際の所かなり自分が危ないのだが……なんとかなるだろう。
リョウはリョウで、何となくソレイユの実力に信頼感のような物を感じていた。まぁ勘だが、自分の勘はよく当たる事をしっかり知っている為、特に迷いはない。
「了解」
「おっけ……んじゃ乗れよ」
木の上に飛び出したリョウが、鳥の方に向くと同時に冷裂の刃を横にして構える。ソレイユはその刃の上に飛び乗る。既に鳥は旋回を終え、此方に突進を開始していた。
「んじゃ行くぞ〜」
「おう。何時でもいいよー」
ソレイユの返事を聞きつつ、接近してくる鳥との距離を測り……
「さーん、にー……」
いちが無くて……
「ぜろっ!!!」
言うと同時に、リョウは思いっきり冷裂を振り切った。
ソレイユの耳元で、轟っ!と音がして、一気にソレイユは鳥に向けて飛び出す。速度自体かなりの物だったが、まぁ自分が全力で走っているのとそこまで変わらない。と思った時には、鯉口を切っていた。
超高速で互いに移動している二つの影の内、片方から銀閃が閃く。飛行する影の片割れである巨鳥がそれがなんであったのかを理解する事は無い。何故ならばそれが閃いたと同時に、彼の視界が突如として遮断されたからである。
同時に背中を駆け抜けた一閃の痛みを感じつつも、しかして、それに混乱したとしても彼のアルゴリズムは飛行することをやめはしないし、そもそもこれだけ付いた勢いはもう止まりはしない。
そうして、巨鳥はそのまま一気に橋へ向かって直進し……
「割れろ」
この声と同時に、その進路を強制的に斜め下へと変えた。
────
振り下ろした冷裂が鳥の頭をもろに捕え、その進路を強制的に下向かせる。しかし直進する勢いだけは収まることなくそのまま下に向かって合いも変わらぬ凄まじいスピードで落下した。しかし当然その先には剣山が有る訳で、そこに向かって突っ込み、なおも直進することになった結果……割れるどころか八つ裂きになり、超速の巨鳥は爆散した。
「ふぅ」
「よっと」
小さく息を吐いたリョウの左隣に、ソレイユがとんっと音を立てて着地する。ちなみに言っておくが、勿論此処は橋の上だ。
互い違いの方向を向いたまま、二人は言った。
「ま、こんなもんだろ」
「だな」
其々言って、二人はのんびりと扉の向こうへ消えた。
────
「なんつーか、迷宮って言う割にゃ、分かれ道の一本もねぇなぁ……」
少し急な下り坂を歩きながら、リョウが言った。
彼の言う通
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