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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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で他人嫌ってるのがまる分かりな子供も珍しい。

『冷めたやっちゃの〜……』
ユミルに見えないように苦笑しつつ、リョウは思う。

あれから更に数時間。既に日が傾いて居ると言うのにも関わらず未だ森の道は続いていた。敵とは何度となくエンカウントしたが、リョウ、ユミルそれぞれが単独で、あっさりと撃破するため、特に問題もない。
まあとは言ってもいい加減、二人とも歩くのが億劫になりつつはあった。だからこそ、リョウは後ろを歩くユミルに声を掛けて見たのだが、ご覧の有様だ。

『あんだけつええんだし、色々聞きてえが……』
リョウとしては、ユミルの戦い方に強く興味をそそられ、色々と話を聞いてみたいのはあった。
武器をタクトのように振り回し、敏捷値からは影響を受けない腕の振りや手首の動きを使っての弾き防御(パリィ)や、ダメージ量から予想できる筋力値の割には早く、ほぼ間違いなく、自身の意志力による熟練した技のキレによって生み出されているのだろう威力重視でなくも鋭いソードスキル。

特にパリィの方は、リョウも手首を使って武器を回転させる事による方法をよく使うため、かなりユミルの動きやその質には興味があった。
あれは明らかに、自分のそれよりも錬度が高く、完成されて居たからだ。
と……

「ん……」
索敵範囲に移動体。右からだ。早い。先程よりも更にだ。そうして……

「グルォォン!!」
「俺か」
林の中からリョウの目の前に、ソイツは現れた。
《フォレスト・ワーウルフ》深めの緑色をした毛並みを持つ人狼型モンスターだ。手には木製の直槍を持っているので、ソードスキルは使えるだろう。まぁ……

「はいはい、飛び出してきたとこわりぃけど、邪魔!」
言うと同時に、リョウはウルフの前まで接近し、右足に黄色いライトエフェクト……

足技 二連撃スキル 墜撃(ついげき)

接近したリョウの足が、大きく踏み込むように真正面に振り上げられ、此方に気づいたウルフの胸近くを打つ。そのまま……

「勢ッ!」
一気に振り下ろす。
踏みつけられるように地面に蹴り落とされたウルフは、そのまま爆散した。

「不用意に飛び出すとこうなるからな。学べ。っ!?」
突然であった。ガサリ。と音がして、リョウは反射的に音がした右側の草むらに一気に振り向く。索敵範囲に、動的オブジェクトはもう居なかった筈。見逃した?もしかすっと隠蔽スキルの高いタイプのモンスター?
そんな事を思いながら冷裂を構え、反射的に聞こえた距離から振り下ろし……

「ってっぶねぇ!?」
しかしそれは、一気に空を斬った。リョウが無理矢理、冷裂の軌道を横に逸らしたからだ。反動で、リョウはよろけるように膝を付く。次いで小さく溜息をついた。
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