コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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・ジュニア》。木の切り株のような本体から枝の部分が腕のように飛び出し、それに無理矢理短いダガーを持たせたような有りがちな植物型モンスターで、後方に二匹出てきた。
つまり……ユミルの管轄だ。
「ギジジジ!」
「ふっ!」
振りまわされた一匹のダガーを、ユミルが鮮やかに弾き防御する。
しかも、普通のパリィでは無い。
平均よりは短めながら十分重いはずの斧槍を、まるでタクトのように軽く回転させキンッ!と言う軽い音を立てて相手のダガーを弾き返す。二匹目が右からもう一発来ると、そちらに槍を急旋回させて振りまわし、またしても弾く。まるで新体操か何かの選手のようだ。
そして武器を弾かれ隙が出来たジュニアに対し、ユミルは一気に攻勢に出る。
「はぁぁっ!」
ソードスキルだ。
大きく体を左に捻ったユミルのハルバードがライトエフェクトを帯び……
ズパァンッ!
凄まじいスピードで前方270度を薙ぎ払う。
両手武器 単発範囲攻撃系スキル ハリケーン
本来は鈍重にして豪快な薙ぎ払いであるそれは、どういうわけかまるで居合い斬りの如く瞬間的に空間を切り裂き、二匹のジュニアをあっという間に消滅させた。
見る限り、攻撃事態の重さから見て筋力値は低く無い。
リョウもやるが、手首や腕その物を振る時のスピードは敏捷値には依存しないので、それを利用してあの振りまわしパリィを行っているのだろう。
またソードスキルは、彼の想定されるレベルの割には使っているスキルが下位であることから、恐らくは発動と硬直時間の早いその手のスキルに限定しているものと思われた。
プラス、そのスキルの軌道を完全に体に記憶させる事でスキルと同じ動きを自身の意思で行い、スキルその者に対してスピードを付加させているのだろう。
「おいおい……どんな戦い方だよ」
リョウであっても、戦い方は見たことが無い。想像が膨らみ、ニヤリと笑いながら軽装備なのは機動力重視なせいか等と考えていると、此方の視線に気づいたユミルに槍の穂先を向けられてしまった。
────
「あの戦い方、お前一人で考えたのか?」
「…………」
つーん……
「……どうやって考えたんだ?教えてくんねえ余計気になんだが……」
「どうでもいい」
つーん……
「はぁ。無愛想だって言われた事ねえか?お前」
「知らない」
つーん……
…………
……
デレハナインディスカアアアアァァァ!!!!?
リョウは叫ばないが、某18表記のゲームプレイヤーならばそんな風に叫びそうなレベルのトゲトゲしさだ。
先程から何度か話し掛けているのだが、まぁ凄まじい素っ気なさだった。何を言おうが、返って来るのはことごとく沈黙か短く冷たい一言のみ。寧ろ此処ま
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