コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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、一つ有った。
パーティを組む相手がオレンジプレイヤーの仲間であった場合だ。
パーティを組む以上は有る程度相手を信用しなければならない。しかし信用した途端、後ろからブスリ。や、あるいは仲間の居る場所に誘導される可能性とて無いわけではない。
「お前、俺がお前を後ろからブスッと行くとか考えてるか?」
「…………」
確かどこかのアニメ映画の結婚式では、沈黙は肯定を意味していたな。等と取りとめも無く考えながら、リョウは小さくため息をつく。
仲間の居る場所へ誘導……はこの道ではほぼ無い。なぜなら、此処に来るまでで既に半日近くが経過しているにも関わらず、森の道は曲がりくねりこそすれ、一本道だったからだ。
ここまで長い道のりを来て一本道であると言う事はすなわち、この森全体が一本道になっていると思ってよいだろう。この森にはいるための条件を考えれば、先回りするには非効率的すぎるし、そもそも誘導者など必要無い。
「んなことしねぇ……っつっても信じなそうだな。俺ぁそんなに悪人面してっか?」
「……そうかもね」
「へっ、言うね……」
頭を掻きながら、リョウは考える。
この状況では、信用できないと言われてしまえばどうしようもない。とはいっても此処は先も言った通り一本道なのだ。分かれようにも……
と、リョウは先程まで出て来ていたモンスターの登場方法を思い出した。
このダンジョンの敵は、基本的に林の中から飛び出すようにプレイヤーの前方、あるいは後方。時折直接飛びかかってくると言う、少し特殊な登場をする。
「なら、お互い不干渉で良いだろ。どっちかが前行って、もう片方が後ろ。前に出たモンスターは前の奴。後ろは後ろ。そのまま歩いてって、最終的に二人とも達成。それとも、此処までの道のり歩いて戻って、俺が達成するまで待つか?ちなみに俺はお前が何と言おうがこのまま行くんでそのつもりでな」
指で前と後ろを差しながら言うと、ユミルはかなり長い間リョウの顔を窺うように見ていた。
睨むように、射抜くようにリョウと視線を合わせ、やがて小さく、本当に小さく呟くように言う。
「……後ろ」
「OK。んじゃ、俺前だな。そこ、退いてくれや」
「…………」
ゆっくりと、穂先を此方に向けたままユミルはその場を右に退く。
溜息をつきたくなるが、なんとか押さえてリョウは道の左端によって、歩き、前に出る。
「んじゃ、後ろはよろしく」
「……よろしくするつもりは無いけど」
「そうかい」
冷裂を肩に担ぎ、リョウはそのまま歩きだす。
なんだか、面倒な事になってしまった。
────
『おいおい、すげぇな……』
リョウは、後方に現れたモンスターと戦うユミルの姿を見て、唖然としていた。
あれから大体十分程。初めにエンカウントしたのは、《スタンプ
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