暁 〜小説投稿サイト〜
SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
[4/22]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
合は重複して受注することが出来る。まあそのせいで報酬や経験値のおいしいクエストでは狩場の取り合いが多発するのだが。

閑話休題(それはともかく)

そう言った者同士がフィールド場で鉢合わせした場合、彼らが取るべき行動の選択肢は一般的なパターンとしては二つある。
一つはそのまま(もしくはマナー違反であるなら“当たり障り無い程度に”指摘し)分かれる。もう一つは……

「なら、パーティ組もうぜ?一石二鳥……だろ?」
「…………」
その場において即席のパーティーを組むことである。
これは、利益分配と効率を考えて最も有効な方法であると言える。
例えばこれは掃討系クエストの話だが、同じクエストを受けた二人の人間がいたとして、一人が30匹を討伐するクエストで、一人が12。もう一人が17匹を討伐していたとしよう。仮にこの二人がフィールド上でばったりと出会ってパーティを組んだとすると、本来個々人でやった際にはフィールドに湧出する限り有るモンスターを31匹狩らなければならないのに対して、二人で18匹を討伐すれば、二人ともがクエストの目標を達成出来る事になる。
通常のクエストと同じく、報酬はクエスト受注者に渡されるため、特にデメリットは無い。

ちなみに、何故この効率のよい方法を全てのプレイヤー達が取らないかと言う事は……元々パーティでやっていて人数が調整できなかったり、あるいはまぁ……人のくだらない意地が先行した結果が大きいと敢えて言わせていただこう。

そんな事情あって、リョウは特に悪気有った訳でも無く、ユミルにパーティプレイを進言する。が……

「どうだ?」
「……いやだ」
「あ、あぁ?」
しかし返ってきたのは意外にも、拒否の言葉であった。

「おいおい……何だよ、食材目的のクエストなんだ。仮に報酬が何であれミオレは公平分配されんだろ?お前に損はねぇ筈じゃねぇの?」
「…………そういう事じゃない」
「じゃ何だよ……」
リョウは真面目に目の前の金髪っ子が何を言いたいのかが分からなかった。これで手に入るのがレアな武器であるとか、そう言った事ならばまだ分かる。人間、自分以外で(特にこんな世界なら)味方で無い人間が強くなるのを拒否したいのは、案外と普通の心理であったりするからだ。しかし今回のクエストの目的はあくまでも食材である。そこまで頑なになって相手を手助けしない理由は無いはずだ。
まして目の前に居るのはまだ十代も前半だろう子供である。シリカ程警戒心が薄い(たとえば宿舎で初対面の男の部屋で寝るとか)のは問題であれ、現時点でデメリットは見えないのだ。普通に考えて、素直にパーティ認証してくれてもいいはずである。

と、味方で無い所まで考えてから、リョウはふと気付く。

デメリットになりうる可能性のあるものは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ