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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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の森には、実を取るクエストを受けなければ入る事は出来ない筈だ。と言う事は……

「ふむ……」
呟き、リョウは先へと進みだす。音源はだんだんと大きくなるが、しかし……

「あ、止んだ」
唐突に、音が止んだ。
全ての音が聞こえなくなり、森に、梢の間を吹きすぎる風の音のみが響き、次いで静寂が訪れる。
リョウの行く先は、丁度曲がり角になっていた。音は、此処を曲がった所から聞こえた筈だ。

「……」
少々警戒心のレベルを上げつつも、リョウは特に過剰に警戒する事は無く、先へと進む。
そして曲がり角から顔を出した時……

ヒュッ!

「っ!」
反射的に、冷裂を振っていた。
先程と同じく何かが弾かれる音が聞こえ、リョウはそのまま弾かれた何か……スローイングダガーが飛んできた方向にその切っ先を向ける。

「今の不意打ちは及第点だな。けど何もしてねぇのに行き成りとはちょいと酷くねぇ……か……?」
「…………」
そこに、当然自分に向かってダガーを……正確にはリョウの目の前を通過するように軌道を見てダガーを投げたのであろう犯人が居た。
小柄な人間だ。プラチナブロンドの髪をボブカットにして、エメラルドグリーンの大きな瞳をした美少……はて、どこかで見たことが有るような?

「って……お前ユミルじゃねぇか!?」
そう。そこに居たのは、あろうことか一週間半前にあの宿で少しだけ話した子供。ユミルだった。
驚いたように声を上げたリョウに、ユミルは自身の得物であろう槍と斧が合体したような穂先を持つ斧槍《ハルバード》の切っ先を此方に向けたまま、一言。

「……誰?」
カクンッと、リョウは膝を折るようにこけかけた。

────

「あぁ……」
あの時の野郎か。と言った様子で、ユミルのジト目が一気に以前にも見た不機嫌面へと変わった。
ちなみに、ハルバードの穂先は此方へ向いたままだ。

「あぁ。ってなぁ……あーそういや、あん時は悪かったな。その……身体の特徴とか?」
「…………」
当てずっぽう気味に、以前の非礼について詫びてみる……が返答は鼻を鳴らす音。如何にも「そう想うなら初めから言うな」と言いたげだ。
どうにも会話が続かないな。と感じつつ、リョウは続ける。

「で……此処に居るっつー事は、お前もあのクエスト受けてんだろ?」
「…………」
ユミルは答えないが、それ以外にこの森に入る手段は無い。
確かにユミルが受けると思ってあのクエストの情報をマーブルに教えたが、まさか同じ日にかぶるとは思っていなかった。
まぁ、重複受注自体は別段珍しい事ではない。クエストにもよるが、複数のプレイヤーに同じクエストを受けさせるなどSAOに限らずMMOではザラだ。
掃討(スローター)系クエストなど、殆どの場
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