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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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ルバードを凄まじいスピードで振りまわして、みるみるうちに十数本のツタを叩き落とす。が……

「ぐっ……!」
「ん、」
流石に全ては弾ききれずに、ユミルの腕にツタがかすった。
少しだけうめいたユミルだったが、すぐに元の仏頂面に戻って技後の硬直なのか、少し固まっている枯れ木を睨む。
少しだけ目を見開いて驚いたような様子を見せたのは、リョウの方だった。

『っち、やっぱかよ……』
先程リョウは、「防御力が低いのだから」といった。これはまぁ、早い話ユミルの装備と動きを見ていれば分かった。
恐らくだが、ユミルは殆ど防具の類を付けていないだろうと、リョウは推測していたのだ。防具を装備しているにしては腕や肩の可動範囲が広すぎるように思えたし、歩いて居る時に、体の方からはスローイングダガーを除く殆どの金属系の音がしなかった。するのはせいぜい布ずれの音程度。リョウの着る翠灰の浴衣は上層でとれる有るモンスターの素材を利用して出来たものだが、それでも動くと少々硬質な音がする。
対し、ユミルはそれが殆どしないどころか、布ずれの音すら最低限。厚手の気配すらしないのだ。
だからこそ、リョウはユミルの防御能力が低い事には軽く察しが付いたし、それをあの高軌道のパリィで補う事こそが、彼のスタイルなのだろうと思っていた。そして現実に……今のかすりで、ユミルのHPは半分が削られた。

「……耐えて二発とみて良いか?」
「…………」
ユミルは答えない。しかしこの状況に置いて、彼の沈黙は肯定だ。

「しょうがねぇ……カバーに……」
「要らない」
「……そうかい」
入ろうかと言おうとしてもこれだ。しかしここからはボスの行動パターンが変わるため、油断できない。
最悪、ユミルの言う事は無視してカバーに入る事も考えておくべきだろう。
恐らくユミルはかなり嫌な顔をするだろうが、目の前で死なれるよりはよっぽどましだ。

そんな事を思っている間に、枯れ木の王が接近してくる。

「ふっ!」
「あ、おい!」
と、ユミルが飛び出した。
接近してきたユミルにむかって、枯れ木の王は右腕を振りかざす。対してユミルは姿勢を低くして一気に突っ込むと、頭上ギリギリの所を通った拳を無視して、一気に懐に飛び込むと……

「はぁっ!」
ソードスキルを起動。
ライトエフェクトを纏ったハルバードを振り下ろし、自身の胸辺りで止めて突き出す。

両手槍 中級連撃技 ダブル・ファング

突き出された槍を受けた枯れ木の王は、行き成りの衝撃に驚いたのかノックバックする。その隙を逃さずに、硬直から回復したユミルはノックバックが取れたばかりの枯れ木の王に……

「せぁぁっ!!」

両手武器 初級単発技 ハリケーン

ソードスキルで、横一閃に枯れ木を斬り裂く。
しかし
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