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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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撃を放つ。

枯れ木の王との戦闘開始から既に15分程が経過していた。そしてその時間に見合うだけのダメージ量は……まあ与えられて居たと言うべきだろう。
枯れ木の王は、流石にクエストボスであるためか、ボスモンスターと言ってもその体力は三段である上に、防御力はそれほど堅くは無かった。
実際二人だけで挑んでいるにもかかわらず既に二段目のHPバーの半分以上HPは削れていたし、対して攻撃パターンは肉弾的な物ばかりで、単調で避けやすいため二人はまだ一度も攻撃を受けていない。そして……

「砕ィ!!」
リョウが経った今放った一撃によって、その二段目も消滅した。

変化は、そこから訪れた。

「よっと、なんだよ、ボスにしちゃ随分柔らかだな……っと!まったまった!」
「っ!?」
はねるように後退し、ユミルのとなりに立ったリョウは、ふたたび後退するように前に出ようとしたユミルの首根っこを掴んで止める。
飛び出そうとしたユミルはと言うと、ぐっ、と一瞬息の詰まるような音を出した後、体を捻って腕でそれを叩き払い、その勢いのまま不遜な事をした男に自身の得物を向けようと振り返って……背中から響いた方向に仰天した事でもう一度振り返った。

「ギジジジャァァァァァァァァ!!」
「ボスモンは残り一段になるとかすっと攻撃パターン変わることあっから。覚えとけよ」
三段目のHPバーに入った為に、モンスターの状態が変わったのだ。
リョウに忠告された事が不服だったのか、ユミルはまたしてもふんっ、と鼻を鳴らす。
やがて咆哮をやめた木は、両腕のようになっている手と、同体である幹を弓なりに後ろへ反らし……

ビビビビビュン!!

「っと!」
「っ!」
空気を切り裂く音が響き、枯れ木の全身から放たれた蔓が、一斉にユミルとリョウに殺到した。

「ユミル!左、16!」
「っ!」
言われて、ユミルはリョウの左に付く。命令するなと文句の一言も言いたかったが、そんな暇は無い。
即座に殺到してきた蔓達を、二人は弾き返し、切り裂き始める。
とはいっても元来筋力強化型にしては非常武器防御のテンポが速い二人である。高速で接近してきた蔓達は、剛槍とプロペラのように回転するタクトパリィによって次から次へと木片に変えられていく。

が、当然全てが全て叩き落とされた訳ではない。元来ユミルほどパリィのうまさを持たないリョウは、そもそも数発は当たる事覚悟の上で武器を振っている。そのため、直撃は無い物の数本のツタがリョウに掠ってから根元を切られて叩き落とされる。

「っへ!こんなもんで!」
しかしそれでは同居人の気合いがこもった防具であるリョウの翠灰の浴衣を突き破るには全く攻撃力が足らず、へったHPは一割二届くかとどかないかと言う所だ。
対し、パリィの上手いユミルはハ
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