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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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ユミルは逆に左半身を向けるような形だ。左手で上部を右手で下部を持ち、身体の右上から左下にかけて、穂先を地面に向けるような下段の構え。身体その物も少々前傾系の姿勢で、独特な物が感じられる。顔は相変わらずの不機嫌面だ。

そして彼等の互いの構えは奇しくも、穂先をそれぞれ上下にし、互いに背中を合わせるように構えているせいで(勿論本人達にそんな意識は無いが)あたかも“対”であるかのような構えとなっているのだった。

「さて、やりますか!」
「ふっ!」
「シャァァァァァ!!」

戦闘開始

────

「羅ぁっ!」
リョウの振るった冷裂が、枯れ木の王の身体を大きく深く傷つけ、三段のHPの二段目がガクンと一割五分ほど減少する。枯れ木は一瞬身体を硬直させてノックバックするも、反撃とばかりに乾いた樹の右腕をリョウへと振り下す。対し……

「勢ィ!」

足技 単発技 柱脚

ライトエフェクトを纏った足を真上に向かって振り上げられ、それが木の腕と激突する。それは少しだけ硬直すると……

「ぁぁぁあ圧ッ!」
「ギガッ……!?」
リョウの気合と共に、跳ね返されるように弾かれた。衝撃で、枯れ木のHPが更に五分減った。
そうしてノックバックした枯れ木に、正面からユミルが突っ込む。

「はぁぁっ!!」
飛び上がったユミルがリョウの頭上でハルバードを振り上げる。同時にリョウは強めのバックステップを繰り返してユミルに場所を空ける。

「っりゃぁ!」
振り上げられたハルバードはライトエフェクトを纏い、着地に合わせて振り下ろされる……

両手斧 初級単発技 バスター

両手斧のカテゴリの中でも特に初期の物であるこの技だが、ユミルは相変わらず自身の意志でソードスキルの軌道を辿って振り下ろし、そのスピードと威力をブーストする。
かなりの勢いで振り下ろされた斧槍は、その刃を枯れ木に食い込ませたかと思うと、そのまま削り取るように大樹を縦に一閃した。

「ギィィッ!?ガァッ!」
「ふっ!」
更にHPを一割程削られた枯れ木はしかし、やられてばかりではおらぬとばかりに大量の木の下の根っこで出来た足でユミルを蹴り飛ばそうとする。対し、ユミルの行動は迅速だ。
バスターは初級スキルで有るため、スキル後の硬直が短く、即座に体勢を立て直せると言う利点がある。
振り下ろしたままの体勢で固まっていた身体は即座に回復し、何時も通りのタクトパリィで向かって来た根の内、自身の身体にぶつかる物だけを見極めて弾く。

右に左に急旋回を繰り返して弾き返す槍は、ユミルの武器振りの速さを如実に表していた。

一区切りがつき、バックステップ気味に下がるユミルと枯れ木の間に、再びリョウが割り込み痛
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