コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その二
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「ん?なんだ?何で睨む?」
「……ユミル」
「あン?」
いきなり彼女(?)の口からでた言葉に、リョウは眉をひそめる。
「名前……!」
「あ?あぁ、名前な。ユミルっつった?」
「…………」
返答、無し。
「……何でキレてんだよ……」
明らかに怒っているチビっ……もといユミルに、リョウは軽く引くが即切り替え。
と、ユミルが不機嫌そうに……と言うか考えるまでもなくむくれた不機嫌顔をそらし、訪ねてくる。
「……で?何か用?」
おや、質問には答えるのかとのんびり考えつつ、リョウはあっけらかんと訪ねた。
「あぁ、あのよユミル。お前男?女?」
「…………」
特に感慨もなく訪ねたのだが、ユミルはポカンと口を開けて、意外そうに、リョウを見る。 そして直後に……
「…………」
更に無言で。しかし明らかに先程よりも機嫌の悪そうな目で睨まれた。
明らかに気分を害したようだ。
「……ん?」
しかしそこでいきなり謝っても仕方が無い。大体、彼が(男女的に)どちらの意味で怒っているのかも分からないのに中途半端に詫びた所で、余計に彼の気分を害するだけだろう。
そう思い、わざとどうしたのかと問うように首をかしげて見せる。
「…………」
「テメェで考えろ……ってか」
が、しかしそれ以上なにも言わずにユミルはまた正面を向く。軽いスルーを食らってやれやれと溜め息をついたリョウを無視して、ユミルの声が飛んでくる。
「……で、終わり?」
「いやいや早ぇよ。もう一個」
人差し指を持ち上げて言うと、彼は少々胡散臭い物を見るような眼でリョウを一瞥すると、ふんっと鼻を鳴らして顔を逸らす。
「その木の実、ココリだろ?一個くれよ」
「…………」
今度こそ、かなり胡散臭い物を見る目で見られた。ジトーッとした眼は正面からリョウの顔を射抜いて居て、無言だが明らかに「お前は一体何のつもりなんだ」と問われている気がする。やがてユミルは少々長めの溜息をつくと、此方からぷいっと顔を背けて指先でピンッと黄色い実を弾いた。
それを片手でパシッと受け取り、ニヤリと笑う。
「Thanks」
「……」
『やれやれ、無愛想なガキんちょだなおい』
見向きもせずにもう一度鼻をならした彼に苦笑しつつ、リョウはそれを口の中に放りこんで咀嚼する。以前に何となく食べて痛い目にあった強烈な酸味が口の中を駆け抜け、次いでフルーティな香りとみずみずしさが口中に広がる。これはこれで不味くは無い。
『けど……』
矢張りこれだけ食べて腹を満たすと言うのは少々無理が無いだろうか?味はともかく小さな木の実だ。これだけで腹を満たすには相当な量を食べなければいくらSAOでも満腹中枢を十分に刺激してはくれないだろう。と言う事は
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